心肺機能レベル測定の考えと測定方法

この測定は35年前から私のチームで行ってきたものである。
冬場の28週間の間に6~8回、夏場の23週間の間に4~6回測定し
心肺機能を段階的に計画的に向上させることにより、その結果からレースでの予測タイム
を割り出し、ほぼ同等およびそれ以上のタイムで泳ぐことで
10年間で私の指導してきた13名の選手が挙げてきた全国大会の成績は
44回の優勝を含む3位以内の入賞回数は110回にのぼった。

この心肺機能測定の基になったのは当時世界の水泳をリードしていた東ドイツが実施していた
ものである。実際は血中乳酸の値で無酸素性作業閾値を割り出していたものであるが、我々には
その測定はできないため心拍数で行ってきた。

測定方法は 各スピードを3セットで行う セット間休憩4~8分
 
 ①200mを3~5回 休息40~120秒
  設定 50mベストタイム×4.51×1.15 心拍数140/m


 ②200mを3~5回 休息40~120秒
  設定 50mベストタイム×4.51×1.10 心拍数160/m


 ②200mを1回 
  設定 50mベストタイム×4.51×1.05以内  心拍数180/m

設定タイム、心拍数は一定期間の最終目標であり、そこに至るまで定期的に測定を実施する必要がある。

上記測定によりATタイムを決定しそれにより各距離の予測タイムを計算上で割り出すのである。

コロナ渦で長期の練習停止を余儀なくされたコーチ及び選手達、目標が先に延びたことで鍛錬期間を長く

持つことができ、その先にはこれまで経験したことのない大きな成果が待っています。

 ぜひ心肺機能測定を実施して段階的に計画的に強化の歩を進めていただくことをお勧めします。

 ちなみにこの測定を基に強化してきた私の選手たちの成績は110回のメダルのうち104が200m以上の

距離の種目であったことを補足してお伝えします。

 

心肺機能測定を実施をご希望の方はFBでお知らせください。資料をお送りします。