練習再開にあたって要注意! 慌てず段階的に
新型コロナウイルス感染予防による各地域の自主要請が解除が進む中
各スイミングクラブでの競泳練習も徐々に再開されていると思われますが、
その場合、決して無理のないよう段階的に行うことが大事です。
現在の指導者の中でほとんどの人が水中練習をこれほど長く停止したことが無いでしょう。
練習停止が早かったところでは2か月以上泳いでいなかった選手もいると思います。
その間、各選手は筋力トレーニング等行っていたと思いますがすぐに水中練習は元の通り
にはまずできないと思います。
それを元に戻すためにはおおむね8週間程度の期間を考えるべきですが、その場合、
1週間ごとに心肺機能レベルを測定を実施するなど、いくつかのチエックをしながら
進めていく必要があります。
水泳は特に有酸素運動の代表的な種目であるがその能力が著しく低下していることが考え
られます。
まず第一段階として最初の1~2週はクロールを中心に心拍数140回/分程度のレベルで
比較的長めの距離をゆったりと泳ぐことを重点的に行います。
第二段階は心肺機能レベルの向上を確認したうえで次の3~4週から徐々に多種目の泳法
を入れながら心拍数160回/分程度のレベルで中間距離の練習を追加していきます。
そして第三段階、5~6週は心肺機能レベルの向上度合を確認したうえでAT練習を無理
のない範囲で行います。
最後の第四段階、7~8週は心拍数180回/分程度のレベルで短めの距離を徐々に入れ状況
に応じて耐乳酸トレーニング(200回/分)までもっていきます。
以上、参考にしていただければ幸いです。