昨日行われた大会でのことである。
東北の少女(小学5年生)が今年度日本学童ランキングトップに躍り出た。
女子800m自由形に出場した彼女は10分12秒64のタイムで泳いだ。
これは2月に樹立した自身のベストタイムを20秒以上更新したものである。
長距離に興味を持った彼女は昨年末と今年4月の私の合宿に参加した。
慣れない練習にとまどい、時には厳しさに耐えられずリタイアし、泣くこともあったが
勇気を振りぼって何回も再スタートをした。
地元に帰ってからも私が送った練習メニューをお母さんと週2回取組み、
到底不可能だと思った練習でどんどんタイムをあげていった。
そして、ついに今年度学童日本ランキングトップのタイムをたたき出したのである。
しかしまだ5年生、秋にも9分台に突入する可能性が出てきたのだ。
なぜなら、3ヶ月の50mのベストタイムを昨日、32.9秒から31.12まで
引き揚げてきたからなのだ。
短距離にあまり興味を示さない彼女だが、持久系の練習により、想定以上の
伸びを示している。
つまり、私の持論である「長は短を兼ねる」を実証しつつあるのである。
50m自由形全国JOの標準記録まであと0.9秒にまで迫ってきた。
嫌いな50mではあるが来年春には到達可能である。
1週間後に迫った合宿で再会するのが楽しみである。