年があらたまり、気持ちが引き締まる思いがする。


私は、今、私を育てた津山の山々を思い出している。


岡山市内まで60Km、鳥取市内まで80kmという山間の町。


1972年、懐かしい町を後にするにあたり、ひとつの思いが


あった。水泳にこだわった高校生活。晴らすことのできなかっ


た悔しさ。それを心に刻んで大阪に出てきた。


何も解らずに飛び込んだ水泳界。自分なりの考えが固まるま


でに約10年がかかった。自分が通用するかどうか、自問自答


を繰り返すとき、いつも奮い立たせてくれたのは故郷であった。


折りしも今、津山では中学校の同窓会が行われている。


新しい仕事の都合で今年は帰れない。懐かしい友人に会いた


かった。非常に残念ではあるが、私はこの足を前に踏み出すし


かない。


このブログを通じて友人たちに帰れないことを謝りたい。


そして、また 水泳のシーンで私の選手がこぶしを突き上げる


瞬間の映像とニュースを故郷に届けることを約束したい。