水泳の練習には、にトレーニングの目的によってサイクル(持ち
時間)が変わってきます。
基本的な考えとしては、サイクルの短い練習はできるだけ体力
の消耗を少なくし、スピードをコントロールすることが大事です。
ゴールして短時間で呼吸を整え、次のスタートに備えることが必
要です。このタイプの練習は主にレースを想定したシミュレーショ
ン等で行うことが多いのですが、中には間違った取り組みをして
いる選手を見かけます。
休息時間が短いことで速く戻ってこなくてはならない。だから気合
をいれてがんばらなくてはならないと思っているのだろう。
中にはそのためにコーチの目を盗んで号令よりも早めにフライン
グスタートをしようとする選手もいる。これは愚かな行為である。
それによって1秒速くゴールしても、また1秒速くスタートすれば
結局同じことなのである。
こういう選手は、何本か泳いでいるうちにサイクルオーバーする
ことが多いのである。これは昨日の記事で述べたATPOINTに
関係することである。がんばって泳ぐことにより血中乳酸が必要
以上に高くなり、短い休息では体が正常な状態に戻らなくなるの
である。
サイクルが短い練習はできるだけゆっくりと泳ぎ、サイクルが長く
なるに従ってスピードをあげて泳ぐことが練習の目的を達成する
ことにつながってくるのです。