ATPOINT の 測定
トレーニングの目的にはいくつかあるが、最も重要なことはATPOINT
の位置を向上させることである。
私のチームでは、マクロスケジュールの進行をより明確に、且つ最終目
標に確実に到達するために、この測定をクール(4週間)ごとに行ってき
た。お掃除メーカーのキャッチコピーではありませんが、いわゆる4週間
目にこんにちは である。
この測定はどんなものかというと、運動には有酸素系のものと無酸素系
のものに分けられるが、その臨界点を知るのである。
運動の程度(スピード)によって血中乳酸の濃度が変化してくる。
ゆるやかな運動であれば濃度は低く、運動強度があがればそれに比例
して濃度が高くなっていくが、あるポイント(血中乳酸濃度 4mmol/l)から
比例関係が崩れてくる。これが、AT(アナロビックスレショルド)POINTで
ある。このポイントは有酸素、無酸素、耐乳酸、ATなどのトレーニングに
よって向上させることができる。
私のチームでは血中乳酸の密度を測る装置も無く、これを心拍数に置き
換えて行い、それによって各距離の予測タイムを算出するのである。
選手はそのタイムが目標タイムに近づくようトレーニングに励むのです。
その時点での目標に達していない場合、次のクールで修正を行い、マクロ
スケジュールを進行していきます。
そして、最終クールで出た予測タイムは99%の精度でレースで出すこと
ができるのです。