男とは、

たかがラーメンで喧嘩が出来る、

そんな生き物です。

 

男なら誰しも、

自分の中にラーメンベスト3があって、

聞かれたら即答できます。

 

即答できないやつは

男であっても漢ではない。

 

好みは人それぞれ、

オーソドックスな醤油派の人もいれば

とんこつ一択の人もいます。

 

なかには、

 

「ラーメンは臭くないとダメ!」

 

というちょっと頭がおかしいんじゃないか?

という人もいます。(実話)

 

 

「とんこつばっか食ってるやつはゴミだ!」

 

とか

 

「王将のラーメンで満足してるやつの舌はクソだ!」

 

とか。(王将はマジでうまいけどね)

 

本当にどうでもいいことで

不毛なディスカッションをしてきたものです。

 

正直いいますと・・・

 

今でも二郎系が好きな人は、

ちょっと頭が悪いんじゃないか?

と、ナチュラルに見下してしまう自分がいます。

 

あんなのバカ専用ラーメンだと(ごめんなさい!)

 

ただ、二郎系でつけ麺やってるところ、

あれはよかった!レベル高い!

 

いやー不思議と20代30代のころは

ラーメンでよく議論してたなあ。

 

これはちょうど、

演劇やってた頃と被るな。

 

僕がまだ、売れない劇団員を

やってた頃の話。

 

今と比べると圧倒的に貧乏で、

痩せてて、犯罪者のような風貌で、

毎日何かに必死だった頃。

 

当時は、ラーメンと缶コーヒーと

タバコと舞台と埃とバイトの日々だった。

 

薄汚い舞台裏に集合して、稽古して

近場でラーメン食って、タバコ吸って

缶コーヒー飲んで、リポビタンD飲んで

本番に臨んで、終わったら居酒屋で飲んで。

 

そこでの話題は芝居、映画、漫画

それと最強のラーメンについて。

 

そういえばラーメンをネタに

一本芝居を作った。

 

そうそう、僕の処女作だ。

 

そんな毎日だった。

 

今、無性にラーメンが食べたい。

 

タバコはもうやめたけど・・・

当時のように

ラーメン食って楽屋で与太話して、

夜のステージに備える。

 

もう一度、埃まみれの舞台裏から

その日の客の入りに一喜一憂したい。

 

舞台初日のプレッシャーで

舞台袖で震えたい。

 

サラリーマンが出勤してる時間に、

薄汚いジャージ姿で舞台稽古したい。

 

死にそうな顔して発声練習して、

喉が枯れないか心配したい。

 

世の中のメインストリームに背を向けて

自分たちだけの素晴らしい世界を

地下の密室で作りたい。

 

今、俺はなんでそれをやってないんだろう?

 

今にして思う、

あの頃、夢は全然叶ってない。

 

夢を追っかけてるだけ

遠かった。

 

半分は絶望してた。

 

でも、その瞬間が今はすごくまぶしい。

 

ほとんど人がそうだと思うけど、

どこかで諦める。

 

俺も諦めようと思った。

 

シレッと社会に適用しようとした。

 

どんなに砂場で楽しく遊んでても、

そのうち家に連れてかれる。

 

俺も大人しく親のいうこと聞いて

お家に帰ろうと思った。

 

でも、まだ諦めていなかった。

 

当時の奴らの中で、

唯一、まだ芝居をやる気でいる。

 

ていうかラーメンのこと書いてて

芝居をやる気になった(笑)

 

夢をあきらめるな。

 

それだけが俺の人生を輝かす。

 

絶対に幸せになれる方法がひとつだけあって、

誰でも出来ることなんだけど、

 

「夢を追い続けること」

 

これさえ続けてれば、

成功できなくても大丈夫。

 

夢を追いかけてる時、

すでに俺は幸福な時の中にいた。

 

あの時みんなで食ったラーメンのように。

 

俺には最高にうまくて

あいつには最悪だったあのラーメンのように。

 

キラキラした時間を取り戻したい。

 

よっしゃ、舞台やるぞー!

 

ラーメンの話から

とんでもなく飛躍してしまった。

 

 

ちなみに、

 

ラーメンのトップ3を上げろと言われたら

僕の場合、以下のようになります。

 

1・家系ラーメン(吉村家)

 

 

2・自家製麺 伊藤

 

 

3・天王