(一部抜粋)
戦争サイクルと共にやって来る
何となくボーッとした空気が世に満ちているような気もしないでもない昨今ですが、一昨年になりますか、地政学および金融サイクルの専門家であるチャールズ・ネナー氏という方のインタビューをご紹介したことがありました。

ネナー氏は、

「世界人口の 3分の 1は次の戦争サイクルを生き残ることができない」

と述べていたのですが、それから約 2年が経った最近、また、チャールズ・ネナー氏がインタビューを受けていました。

2年前には、ネナー氏は以下のようなことを述べていました。

・2023年までに巨大な戦争サイクルが開始される
・債券のカタストロフがある(債券市場の崩壊)
・株価の強烈な下落がある
・今後、食糧価格が下がることはない
・金(ゴールド)価格は長期的に著しく上昇する

などを述べていたのですが、食糧価格の上昇などを除けば、その多くは、2024年現在訪れてはいません。株価などはアメリカも日本もイケイケ絶好調ですしね。そもそも、世界人口の3分の1などを毀損するような戦争自体もまだ起きてはいません。

とはいえ、様々な状況が微妙な感じとはなってきているわけでもありまして、そのネナーさんの最新のインタビューからの抜粋をご紹介させていただきます。

なお、私はネナーさんというのは、アメリカに住むアメリカ人だろうと勝手に思い込んでいたのですが、

「イスラエル北部のレバノン国境に住むネナー氏は…」

という下りがあり、つまり、仮にイスラエルとレバノンに地域戦争が起きた場合、その最前線に住まれているようなんですね。

イスラエルとレバノン(ヒズボラ)が全面戦争になるかどうかはわからないままですが、仮にそうなれば、中東地域だけではなく影響は大きそうです。

(記事)イスラエルがレバノンを攻撃すれば「殲滅戦争」を行うとイランが警告
BDW 2024年6月30日

ともかく、まずはネナー氏のインタビューです。ネナー氏ご自身は、写真を見る限り、人の良い放浪系老人といった感じの方です。