「人生なんて所詮…」

夜眠れないなら、朝まで起きていればいいと思う。そのうち眠くなって知らないうちに眠りにつくし、明日の仕事はどうすると考えるから、眠れないのである。

できないなら、やらなければいいと思う。きっと誰かが代わりにやってくれるはずである。執着する必要がどこにあるのだろうか。

行きたくないのなら、行かなければいいと思う。行かなくてはいけない理由など本当はない。自分でそう思い込んでいるだけである。

気分が沈むなら、何も考えずにボーッと空を見上げていればいい。気分が沈んだところで死ぬわけではない。何もしなければ何も起こらないのである。

泣きたいなら、泣けばいいと思う。泣くのを我慢したところで誰の助けにもならない。泣くだけ泣けば、そのうち出せる涙すら枯れてくる。

頭に来たのなら、思いっきり叫べばいいと思う。周りの人は変人と思うかもしれないけど、害を与えなければ誰も非難したりしない。むしろ周りは同情し、自分はスッキリするはずである。

生きるのが辛いのなら、死ぬ気で頑張ってみればいいと思う。どうせ死ぬ気なのだから簡単な話である。

もしそれでも気持ちが整理できないなら、全てを投げ捨てて、違う場所で生きればいい。自分のことを誰も知らない場所で、一からやり直せばいい。

どこにいたって自分は自分だし、他人は他人だし、やがて仲間も理解者も必ず出てくるものである。

そして、生きていくために必要なものを、できるだけ自分で生み出してみたらいい。食べものを作り、服を作り、水を汲み、太陽を浴びたらいい。

もちろん、少しずつでいい。

それができれば、今まで悩んでいたことが、もうどうでもいいことだと分かるから。

所詮、人生なんてそんなものである。

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