日本の公教育(中高)が全否定される日。

日本の学校では、生徒を一つの形にはめ込む教育が中心であり、そこから外れる生徒はいじめに遭うのです。実は私の息子も日本の中学でいじめに遭いました。だから、そこを変えなければならないと強く思うようになったのです。

2012年10月に日本国籍を取得しました。私は外国出身ですが、日本の企業では自分の意見はある程度聞いてもらえ、自分の思いを実現することができました。そして、インド出身の日本人として日本のために何かしたいという思いが強くなったのです。

議員の立場から多文化共生、教育などに携わろうと決め、2019年に東京・江戸川区議選で初当選しました。2021年7月にも多文化共生と教育改革を訴えて東京都議選に出ましたが、僅差で落選しました。さて次はどうしようかと考えていた時に、茨城県での民間校長の公募について知り、これは絶好のチャンスと思いダメ元で応募したのです。

校長になるための県知事との面接試験では、まずは、「自分は最も不登校の生徒が多い学校に行きたい」と話しました。または、自分の言語能力、多文化対応力、さまざまな職歴などの多様性を生かして「国際的なリーダーを育成する学校」を目指し、最終的に「茨城県初の公立国際学校をつくりたい」とも言いました。その結果、2022年から茨城県立土浦第一高校・付属中学校の副校長を、23年からは校長を務めています。

私の夢として目指す効率国際学校とは、単なる国際バカロレア(IB)やケンブリッジ方式などの教育プログラムを導入した欧米式のインターナショナルスクールではなく、日本の文化背景や東洋哲学を生かして、多言語能力育成などとともに、世界に通用する生徒を育てる教育スタイルを持つ学校です。生徒の半分は日本人、半分は外国にルーツのある子どもが理想です。

インドの学校が理想的というつもりはありませんが、インドの学校にはルールに縛り付けるということはなく、自由な発想や行動が可能であり、さらに、社会でのサバイバル能力を養成する要素が多くあると感じています。学校ではインド神話や歴史のラーマーヤナやマハーバーラタなどが、しっかりと教えられており、そこには社会を生き抜くための知恵と道徳がたくさん織り込まれているのです。

企業に入るなりいきなりDiversity とか、Inclusion とか言われても、手遅れ。

土浦一高は、県内最高レベルの進学校(偏差値70以上)。


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