「小規模に自給農を伝える」

耕師〜たがやしし〜の一人、1番の若手がげんちゃんこと、早矢仕玄さん。Gen Hayashi

僕ら耕師〜たがやしし〜と言うと、農業に長けた専門職のイメージを持つ人もいるかもしれない。

しかし僕らは、実はそこに重きを置いていない。

彼らが耕師〜たがやしし〜に応募して来た時、実はお断りした人もいる。何年も農業を経験していても、あえて僕は断った。

お断りした人を決して非難しているのではないので、勘違いしないで欲しいのだが、彼らは"自分の暮らしのために"というスタンスではなく、多くの人たちのために食材を生み出すと言うスタンスだったからである。

それは実に素晴らしいことであり、彼らによって僕らの食材が支えられている。

だからこそ、お断りした彼らは、僕が勧める自給農の世界とは別のもっと広大な世界で活躍するべきだと思うからである。

僕が勧めたいのは、自分のために食材を生み出す人たちだ。

それは食に限らず、衣食住、全てに渡って、自らの手で生み出す力をつけることである。

今回の耕師〜たがやしし〜の10人は、農以外の知恵と知識と経験をたくさん積み、農に限らず、衣食住に関して"小規模に伝えられる人"というフィルターを通り抜けた人たちである。

経験年数など関係ない。生き苦しんでいてもいい、七転八倒していても、目標が定まっていなくてもいい。

心優しく、前向きに進もうとしていて、暮らしを自給する大切さを知っていること。

そして、その生き方を多くの人と共有したいと思っていることが、この耕師〜たがやしし〜の絶対条件なのである。

早矢仕さんは、"げんちゃん"と呼んで欲しいと言う。そして彼は、いつも仲間を下の名前で呼ぶ。

他人行儀な関係はいらない。相手の心の中に入って付き合いたい。

それは大人だろうが子どもだろうが関係なく、常に仲間と同じ目線で考え、そして楽しむのである。

彼は、山に行き、海に行き、川に行き、思うがままに活動している。

農を教えるには気が引けるとは言うが、僕は、子どもたちや、あるいは苦しんでいる人たちのために明るい光を与えて欲しいと思っている。

不自然に育てられている昨今の子どもたちを不憫に思うなら、彼の活動に賛同し、この動画のように子どもたちと遊んでみてはどうだろうか。

耕師〜たがやしし〜のトークイベントは、1/21 13:30より、兵庫県三田市の郷の音ホールにて開催。詳細はこちら。
https://okamoto-design0u0.com/items/6387221b88eabe716106dfff

※オンライン配信もありますが、ライブ配信ではありません。後日、ストリーミング配信です。


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