「稼げばいいんだよ」

僕は、金儲けをするなとは言っていないんだよね。

お金を稼ぐなら稼げばいいし、むしろ稼ぐべきだと思う。

今日、僕の投稿のコメントに、川口由一さんのお話を書いてくれた方がいて、とても心を打たれた。

その話は、川口さん講師の勉強会で、とある農家が「ぜひ僕の野菜を買ってください」と他の人に言ったら、お金の話はするなと諭されたという。

川口さんは、お金に執着することはなかったらしい。だから勉強会でもお金を取らない。

とても素晴らしい考え方なんだけど、実際にそんな境地に立つほどに、自然農を追い込んでしまうと、おそらくこの農法は広がらないんだろうなぁと、僕は個人的に思ってしまった。

自然農を教える場合でも、理論なくただ経験だけを伝えると、広がるまでにとても長い時間を要するだろうなとも思った。

だから僕は、川口さんとは違う道を歩いていると思う。

今の貨幣経済の中で翻弄され、苦しんでいる人たちが、これからお金も稼がずに10年以上の経験を積めと言われても、多くの人が挫折していくだろう。

それでは、救いたい人を救えないのである。

生まれた時から貨幣経済の中で育って来た現代の人たちは、お金を稼ぐことが生きることという思想が染み付いてしまっている。

そこから抜け出し、貧乏をしろと言われても、やっばり「負け組」だと自分を卑下してしまうのだ。

実際はそうではない。自然と共に暮らし、食べものに囲まれた暮らしを手に入れれば、これほど幸せなことはない。

しかし世間と比較してしまうのである。

だから僕は考え方を変えた。稼げばいい。稼ぎたいのに、それを悪だと思い込まなくてもいい。

たが、絶対に忘れてはならないのは、"やりたくないこと、嫌なことでお金を稼がないこと"。

やりたくないことには、自分の力を100%注ぎ込むことはできない。注ぎ込まないから、いつまで経ってもやりたくないことはやりたくないことのままだし、一向に稼げないのである。

自分は何をやりたいのか、そこをしっかりと見極めることだ。頭で考えず、心が心地よい、身体が心地よいことで稼ぐようにする。

そうすれば100%の力を注ぎ込める。それが成功に結びつく最大の近道だと思う。

そしてしっかりと稼げば稼ぐほど、嫌なことはしなくて済むようになる。自分のポリシーを捻じ曲げる必要もなくなってくると思うのである。

簡単そうで難しいのは承知の上だ。しかし、その軸をしっかり持たなくてはいけない。しっかり持ってから取り掛かれば、きっと上手くいくはずなのである。

朝から説教がましいことを書いてしまったが、僕は常にそれを意識して生きている。

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#ちなみに写真は我が家ではない
#こんな素敵な家ではない(笑)


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