「ナガミヒナゲシ」

ナガミヒナゲシは、外来種だ、アレロパシーだ、と大騒ぎされ、一斉駆除だとか言われるのだけど、一代限りの思考しか出来ない人間のスパンで考えるから、駆除という言葉が出てしまうのだろう。

野菜はどうなんだろうか。外来種ばかりで在来種が駆逐されるのは構わないのか。いや、そんな瑣末(さまつ)な話ではない。

子孫一体化の植物のスパンから見れば、その地で在来種になるための一時的な旺盛な繁殖でしかない。長い期間をかけて、やがて在来種化していくのが植物の植生である。

畑に進入してくると、生命力が弱く人の手を借りないと生き延びれない野菜は、人の手を嫌う雑草化した植物には敵わないのは当たり前の話である。

それは、あくまでも栽培者の責であり、駆除するのは勝手だが、端から敵視した駆除案には、僕は違和感を感じる。

おそらくだが、スパンを人の基準から植物の基準に置き換えた時、植物は、最終的には落とし所を見つけて、ひっそりと佇む事になるのだろう。

どんなに大騒ぎしたところで、植物の弱肉強食の世界には、人間は干渉などできないものである。それは、遺伝子組換え作物にすら当てはまる論理的な事実である。

ナガミヒナゲシは特定外来生物には指定されてはいないらしいが、指定されたとしても、オオキンケイギクやタカサゴユリと同じく、植物達が長い期間をかけて、落とし所を見つけるはずである。

あるいは、セイタカアワダチソウが自ら出すアレロパシーによって子孫が衰退していき、ススキがそのアレロパシーを分解する能力を持つように、やがて拮抗作用が働くものである。

※これを、ご質問いただいた方々への回答とさせていただきますm(._.)m。


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