(一部抜粋)
地球の環境は「人間が服用する薬剤」で殺されつつある

今から 7年くらい前になりますか、英国エクセター大学でおこなわれた英国漁業協会設立 50周年を記念するシンポジウムにおいて、驚くべき発表が行われ、それを記事にしたことがあります。

それは、

「英国の淡水魚の5分の1がオスからメスへと変化しつつある」

という内容の発表でした。

そして、その原因は、

「排水中から河川などの水システムに流出した経口避妊薬(ピル)」

だったことがわかったというものです。

メス化したオスには、もうオスとしての生殖能力はありません。

つまり、ヒトの薬剤が魚類の増殖能力に大きな影響を与えているという話でした。

記事は以下にあります。

・完全絶滅プロトコル : 魚たちが次々と「男性から女性へと変化」しているその原因が判明。そこから気づいた「人間から水循環システムの中へ排出されている薬たちによる皆殺し」
 In Deep 2017年7月8日

それだけではなく、抗うつ剤も魚の性質を変えてしまっていることがわかったりしたわけですが、その時まで私は「非常に当たり前のこと」に気づいていませんでした。それは、

「人間が摂取した薬剤は、どんなものであれ、排泄を通して地球の水システムの中に流出していく」

という非常に当たり前のことに初めて気づいたのでした。

この世に排泄をしない人間はいないですし、何らかの薬剤を摂取した場合、それはそっくり環境中に流出するわけです。人間の飲料水も、基本的には環境中の水であるわけで、つまり、環境中に広がった薬剤や化学物質は、「飲料水として人にも循環する」ことになります。

以下のような簡単な図式です。