『笑顔をなくした人が負け』
           【14日】

🔷笑顔をなくした人が負け、という教えをお釈迦さま、ご在世中のエピソードで紹介します。

 🔶にっこり笑うと、気持ちが和らいで、周囲の人の心も明るくなります。
🔷優しい笑顔を和顔、優しい言葉を愛語といわれ、仏教で「和顔愛語(わげんあいご)」は、人に幸せを施す素晴らしい善行だと教えられています。

 🔶「和顔愛語」について、お釈迦さまご在世中の、みなしごサーヤのお話を紹介させて頂きます。
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少女サーヤは、幼くして両親と死別、給孤独(ぎっこどく)長者の屋敷に引き取られて働いていました。
 
ある日、母なき寂しさに襲われ、一人泣いていた時、僧侶と出会い、サーヤはお釈迦さまの説法を聞きに行くようになりました。
 
ある日、夕食を終えた長者が、庭を散歩していると、サーヤが大きな桶(おけ)を持ってやってくる。
 
そして、「ほら、ご飯だよ。ゆっくりおあがり。ほらお茶だよ」と話しかけながら、桶の水を草にかけ始めたのである。
 
長者は、サーヤを呼んで訳を聞いてみると、
「はい、お茶碗を洗った水を、草や虫たちに施しておりました。」
 
「そうだったのか。だが〝施す〟などという難しい言葉を、誰に教わったのかね?」
 
「はい、お釈迦さまです。毎日、少しでも善いことをするように心掛けなさい、と教えていただきました。善の中でも、一番大切なのは『布施』だそうです。
 
貧しい人や困っている人を助けるために、お金や物を施したり、お釈迦さまの教えを多くの人に伝えるために努力したりすることをいいます。
 
私は、何も持っていませんから、ご飯粒のついたお茶碗をよく洗って、せめて、その水を草や虫たちにやろうと思ったのです。」
 
感動した長者は、釈尊のご説法の日には、朝から出掛けて良いと許しを出しました。
 
数日後、長者は、サーヤが急に明るくなったことに気づいた。
いつも楽しそうに働いています。
 
長者が「サーヤ、いつもニコニコしているね。何か、嬉しいことがあったのかい」と尋ねると、
 
「はい! 私のように、お金や財産が全くない人でも、思いやりの心さえあれば、七つの施しができると、お釈迦さまは教えてくださいました。私にも出来る布施があったと分かって、嬉しくて。
 
私には、二番めの『和顔悦色(わげんえつじき)施』が出来そうなので、一生懸命に優しい笑顔で接するように努力しているのです。
暗く悲しそうな顔をすると、周りの人も辛くなるし、自分も惨めな気持ちになります。
 苦しくても、にっこり笑うと、気持ちが和らいできます。周囲の人の心も明るくなります。
いつもニコニコしようと決心したら、親がいないことや、辛いなと思っていたことが、段々、辛くなくなってきました。
 泣きたい時も、にっこり笑ってみると、気持ちが落ち着いて泣かなくなるんです。」
 
黙って聞いていた長者は、胸が熱くなり、共に聞法するようになった、といわれています。
 
人生は苦なりで、苦難の波に溺れ、いつの間にか、苦虫つぶしたような顔になってしまいがちです。
 
同じ苦難の人生歩むなら、キラリ笑顔!和顔愛語で、乗り切りたいものですね。
 
女性は勿論、男性も「愛嬌たっぷり 会釈を惜しまぬようにしよう!」だと思います。
 
自戒をこめて。
 
最後に仏教諸歌で、和顔の素晴らしさを噛み締めましょう。
 
🟨『手を合わせ、和顔愛語は、麗しい』
 🟨『心せよ、和顔愛語も、布施の行』
🟨『寒くても、笑顔でいれば、暖かい』
 🟨『笑顔で溢れる毎日を、みんなで分かち、みんなで幸せ』
 🟨『あなたが笑えば、みんなも笑う、笑顔を通して、繋がる心』
 🟨『優しい気持ちが、芽生える時、沢山の笑顔が実る』
 🟨『笑顔に、笑顔で応えれば、幸せの花が、咲き誇る』
 🟨『幸せは、感謝の心の、積み重ね。有難う、の先に、笑顔が生まれる』
 🟨『みんなの笑顔が集まれば、幸せという景色になる』
 🟨『広がれ登れ、遠くに届け、笑顔を乗せて、どこまでも』
 🟨『小さな笑顔が集まって、大きな幸せが、世界中に届きますように』
     【終了】


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