(一部抜粋)
ドル高なのに何故金価格が上がるのか?!

ドルと金の価格(価値)は反比例するのが原則である。
供給量(生産量)が毎年一定・不変である金の価格は、価格が変動するドルで表示される。
従って金価格はドル価が上がれば下がり、ドル価が下がれば上がることになる。

2023年から2024年までドル価は16%上がり、金価格33%上がっている。
ドルと金価格が反比例する原則に反しているのは何故か。
ドル・円相場におけるドル価格は比較価値(名目価値)であって本当のドルの価値、すなわち購買力ではない。
1ドルが160円とするなら、1ドルで何が買え、160円で何が買えるかがドルと円の真価である。
(購買力平価と言う)
2023年から2024年にドルの名目価値が16%上がり、金価格が33%上がったと言うことは、ドルの名目価値は16%上がったが、購買力平価(本当の価値)は33%下がったということである。
ドルの名目価値が上がってもドルの購買力が名目価格の約2倍のピッチで下がっているから、ドル価が上がっても金価格は下がるどころか上がるのである。

ジム・リカード氏は6年前の2018年、1オンスが1,200ドルであった時、独特の計算方式で「2024年(本年)末までに1オンス3,000ドルになる」と私と私の投資家に述べた。
今日金価格は1オンス2,400ドルになり、さらに上昇する気配である。
ジムさんは同じ計算方式で、金価格は2026年までに25,000ドルになると予測している。
2026年のドル・円相場(名目)がどうであれ、ドルの購買力は約10分の一下がると言うことである。
今までFRBはドル高戦略(ドルを買わす)を採ってきた為、日本をはじめ世界からアメリカに資金が一極集中している。
見せかけのドルは上がり、ドルの本当の価値(購買力平価)は沈下する!
今までもこれからもドルを買う者、いや買わされる者がどうなるか分かっているのだろうか。
トランプのババ抜きでババを掴まされるのと同じである。
「目からウロコのインターネット増田塾」で勉強すればババを掴まされることはない。

増田俊男