「スケープゴート」

紅麹が悪者にされている。

麹を扱う者なら、その主張の歪みが直ぐに分かるのだが、厚労省の役人など、麹を起こしたことも、直接使ったこともないのだろう。

まぁ、それも偏見かもしれないが。

コウジカビというのは、厚労省の人間が生きてきた数十倍の長い年月をかけて、無毒化してきたもの。

日本の国菌でもあるニホンコウジカビ。正式名称をアスペルギルス・オリゼーと言う黄麹だが、元々はアスペルギルス・フラバスという猛毒を作る菌だった。

それを多くの死者を出しながらも、長い年月をかけて日本人たちの知恵を結集して無毒化に成功し、家畜化したからこそ、今の日本酒や米酢や味醂や醤油や味噌がある。

もちろん、最新の技術では遺伝子解析までして、無毒化を保証している。だからこそこれだけの食品が出回っている。

日本以外の国では、この菌を飼い慣らすことが出来ず、日本だけが他国には真似のできない、米糀や醤油麹という発酵食品を生み出している。

今回の紅麹は黄麹とは全く別物ではあるが、同じように長い期間をかけて中国で培養され、台湾や沖縄で飼い慣らしてきた。

それを、役人たちは自分たちの預かり知らぬところで培養された異株と決めつけ、毒を作り出していると大騒ぎ。

結局調べてみれば、プベルル酸という家畜化されていない青カビが原因だったのではないかと言われている。

その時点で、厚労省が間違いを認められないところが、お役所なんだよなと思う。これだけ風評被害を出してしまった責任を誰も負いたくないのだろう。

家畜化された菌と、自然界の菌との区別も系統も判断できない役人が、一体何を根拠に回収を指示したというのだろうか。どうせ製薬会社を良く思わぬどこかの医師か研究者が入れ知恵をしているのだろう。

ワクチン被害のスケープゴートという話もあるし、家族経営の薬品会社が多国籍バイオ企業から敵視されているなどとも言われているようだが。

こうやって、また日本の優れた企業を消そうと企む。先進的なP2Pアプリを開発しても潰され、日本発のOSも潰され、STAP細胞も潰された。SANYOの電気製品は高機能だったが、結局消えてしまった。

30数年前には「時価総額世界トップ10」のうち日本の企業は7社があった。しかし平成30年には全て消え失せ、トップ50にトヨタ自動車が入るだけになってしまったというではないか。

相変わらず、日本の役人は日本の企業を潰したくて仕方がないようだ。


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