【最初の白樺の新芽のお茶】

今年は春が来るのが早くて、3月なのにもう白樺の新芽が出始めた。いつもなら、白樺に葉が出始めるのは、4月も終わり頃になってからだ。

イースターが来るのが早い年は、何故だかやっぱり春が来るのも早い。イースターは、春分後の満月のあとの日曜日なので、満月がいつ来るかで、1ヶ月くらいの違いがある。今年は3月25日が満月だったから、イースターは次の日曜日の31日だ。3月中にイースターが来るのは、かなり早い。

白樺も、大きい木はまだまだ葉を出さないけれど、まだ草みたいな大きさの若い木は、葉が出るのが早い。このあたりは白樺がいくらでも自生する土地なので、うちの庭にも白樺が雑草みたいにどんどん生えてくる。そういうのがまず葉をつけるので、それを摘んで、最初の白樺の葉っぱのお茶にする。

白樺の葉は、夏中お茶にできるけれど、まだ柔らかくて透き通っている葉っぱのお茶が、何と言っても香りがあっておいしい。この頃の葉っぱは、サラダに入れて生で食べることもできる。白樺のお茶は、緑茶みたいな味がして、新緑の香りがある。これが、私にとっては春の味なのだ。

最初の白樺の葉っぱのお茶は、そのままお湯を注いで、お茶にする。もう少しすると、じゃんじゃん生えてきて葉っぱも大きくなるので、そうしたらカゴいっぱいに摘んで、干して缶に入れておくと、一年中、白樺の新緑の香りのお茶が楽しめる。

もっと大きくなって固くなった葉っぱは、干して煎って紅茶にしておく。これがまた、イチゴみたいな香りのするおいしいお茶になる。

だから、白樺の新芽の最初のお茶は、私にとっては、葉っぱのお茶の季節の始まりなのだ。


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