おーい、ウクライナ戦争、って、
覚えてるかー?

タッカー・カールソンが欧米の主流メディアによって構築された仮想世界(プロパガンダ)を脅かそうとしたので、フォックス・ニュースの経営陣は、高視聴率を稼いでくれる収入源だったにも関わらず、タッカーとの契約を打ち切った。

タッカーは首になっても別に困らない。契約から自由になったタッカーは、発達したソーシャル・メディアを駆使して、いま世界で最も影響力のあるジャーナリストになった。

タッカーはウクライナにおける戦争には合衆国/NATOが責任が大きいこと、ワシントンが戦争の継続を命じたためにウクライナは夥しい数の戦死戦傷者を出していること、そして[恢復不可能なまでに]膨大な兵器装備を損耗したことを暴いてきた。

この意味では、これまでタッカーが築いた真実への貢献は、極めて大きい。

2023年8月30日、タッカー・カールソンはハンガリー首相オルバーン・ヴィクトルをインタビューしたビデオを公開し、ビデオの再生回数がぐんぐん伸びて5000万を超えた。

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そして今回のこのプーティンへの歴史的インタビューが実現した。(2024/2/6)

そのどれも知らされていない日本人はどれほど置いてけぼりか、

想像を絶する。

2時間ある。
Rachel Clerkさんによる、解説(状況説明、素晴らしい)、要約、評価、感想を引用しておきます。
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本件に関しこれ以上のドキュメントを探すのは困難でしょう。

《ゼ大統領の自己決定権について:
彼の父は、前線でナチと戦った兵士でした。だから、君は何やってるのか? と聞きましたよ。
彼は、この戦争を終わらせることを公約に誓って、人々の支持票を得て大統領になったのですが、一旦その地位についてみたら、ネオナチと国粋主義者たちには逆らえないと知ったのです。そして、欧米の反露勢力からのサポートがありました。それで、公約を横に置いて、国民との約束よりも、楽な方を選んだのです。》

(Chat GPT ? クソです。ということが簡単におわかりいただけるでしょう。調教されている(Pre-Trained)ので何も教えてくれないよ。「だから」(当たり障りのない、官僚答弁のような)世に出せているのです。)

1)ロシアという国の人材
  以前投稿した中に、私自身が、元駐日ロシア大使のガルージン氏のファンであると言及したことがあります。台本も無しに、歴史、統計、地政学、文化に至るまで、非常に詳しい知識をふんだんに織り込みながら、低姿勢で、丁寧な日本語で話す姿に魅了されました。 今、彼が本国で外務次官であることは、日本にとって、残された一本の藁かもしれません。

日本語は話さなくても、ロシアの国連大使ネベンジア氏、外務大臣ラブロフ氏、などなど、みんな凄い人材です。プーさんが独裁者という印象付けを、日本語でも英語でもメディアの中に渦巻いてますが、そのプロパガンダの波から距離を置いて、他の人材を観察したら、プーさんの資質が、あの国の政治家には必要不可欠であり、彼以外にも超優秀な人材が沢山いることも覚えておきたい、と常に感じています。

東西に複数の日付変更線、他民族、多言語、他宗教、そして多くの国境を有する国の政治を司ることが、どれほどの偉業であるか、そのためにどれほどの知識と能力と「人を動かす力」(カリスマ性? 人格?)が必要なのか。仮に明日プーさんが死んでも、あの国には沢山の有能な政治家がいるし、後釜もどんどん育っているのでしょうと、思います。

2)米国の人材
① 国力の誤解がわからない人々:超軍事力と経済力に支えられている超大国だと思っているらしいですが、米国を外敵(敵というものがあるとすれば、の話ですが)から守っているのは、太平洋と大西洋です。陸続きの隣国が、カナダとメキシコだけという環境は、他国と比べたらあまりにも単純すぎる条件です。
② 外国語のできる人は結構います。その点は凄いと思いますが、歴史や文学、地政学も掘り下げているかどうか、それほどの知識があったらこんな外交はしないだろう、と思わせることばかりで、がっかり。

3)プーさんとタッカーの通訳者チーム
一人でやったのか、複数で交代しながらやったのか知りませんが、とにかく凄い! あのスピードとあの中身をそれぞれに同時通訳してた方々に、心から感謝します。この2日の時間差を利用して、一人の同じ声でプーさんの英語訳を被せたのかもしれませんが、それにしても、二人のやりとりを聞いていると、完璧に中身が理解し合えてないとできない言葉のキャッチボールが成立していたので、あのスピードの会話をお互いに台本なしでできた舞台を裏で支えた同時通訳チームに乾杯!

4)プーさんの話の中身(きっとどなたかが全訳を出してくださることでしょう。ここでは私の感想を乗っけた概訳だけ)
「真面目な話をしたいのですか? それともトークショーのおつもりですか?」というユーモアたっぷりの前置きに、プーさんのセンスの良さを感じました。

あの東西に広がる広大な国の他民族・多文化・他宗教の国として、今までどう変遷してきたのか、歴史の講義から始まりました。
ウ◯ラ◯ナについては、ソ連時代の頃からの説明がありました。これに限らず、隣国との歴史的関係においては、それぞれの国の独自の理解があるはずですので、ここでプーさんの「ロシア版」解説を鵜呑みにするつもりはありませんが、知っておくことは大事だと思います。
そして、現代の大人が知っているあたりの歴史は、じっくり聞きたいところです。もろ、英米バージョンの報道ばかりなので、この部分のロシアバージョンは、大事です。

特に、1991年のソ連の崩壊は、ロシア内部からも積極的に行った、という発言は大事です。ソ連という共産主義国と、ロシアという自由主義国は異なるもので(西側では、いまだにロシアが共産主義だと信じて疑わない人が多いですが)ソ連の崩壊後、新生自由主義国ロシアが、新しい西側の一員として受け入れられることを期待して、NATOという反ソ連軍事同盟が不要になったのに、ゴルバチョフ/ベイカー会談(NATOの東方拡大はしないという)での約束が、どんどん破られていったことは、米国による大きな裏切りだったということ。

それでも共通の利害(コモングラウンド)を探し求めて、西側との協調を模索したロシアが、その後どう扱われたか。なぜ西側がロシアに冷遇したかについては、ご自分の国のリーダーに聞いてほしい。(ここで、シンクタンクの入れ知恵や、軍産複合体のことなどに一切触れないところが、この人凄いと思いました。まず、自分で自分の国を本当に理解してほしい、というメッセージに聞こえます。)

ブッシュ・シニアとの会談では、米・欧・露が共同で対イラン ミサイル防衛システムの開発を行い、根本的に世界のバランスを整えることができるのではと提案したところ、その後ゲイツ国防長官(元CIA長官)とライス国務長官が訪れて、結果的に、自分の提案は受け入れられなかった。その後ロシアは超音速ミサイルなど、米国を凌ぐ防衛システムを開発したが、それはロシアが独自に行なったというよりは、米国に共同開発を断られた結果だったとは知りませんでした。

中東に関して、テログループに米国からの支援があり、どうにかしてくれと交渉を続けた末、結局何も変わらなかった。
2008年のブカレストサミットで、ジョー◯アとウ◯ラ◯ナをNATOに加盟させようとした西側にはドン引きした。(西側の嘘と裏切りの連続が1991年からずっと継続しているというロシア側の事情が語られます。このあたりの話が、西側情報では発信されない部分です。)

ウ◯ラ◯ナの大統領選挙に、米国が関与し、クーデターを起こしたこと。(この部分の話は長く複雑です。)執拗に米国が自分の好みの大統領候補をサポートしたこと、2014年のマ◯ダン革命を水面下でC●Aが組織したこと、クリミア住民の希望でクリミアを併合したこと、ドンバス地区(ドニエプル川の東側、ロシア系住民が多く住む地域。この位置関係や地名は超大事です。このドンバス地区のドネツク共和国とルガンスク共和国がそれぞれ独立宣言をしました。そうしたいほどの仕打ちを米国が背後で操るキエフ政権から受けていたから。)への攻撃が続いて、その攻撃訓練を米国とNATO諸国の軍が行なっていた(つまり、NATOには正式に加盟せずに、事実上は疑似加盟国になっていたーーーこれ、今の日本と全く同じであることをご理解ください!)

タッカー:「それは侵攻の8年前でしょ? あなたが侵攻に踏み切ったきっかけは?」(って絶妙なタイミングで質問するタッカー!)
この紛争のはじめは、クーデターでしょ。その頃、独・仏・ポの3カ国がヤヌコビッチ政権と反対派(ドンバス地区)の仲裁をして(ミンスク)合意にサインしたんですよ。あの国々が例のクーデターを支持したことなど棚に上げて。米国務省の官僚(ヌーランドのこと)も言ってたように、50億ドルかけて、C●Aがクーデターからのゴタゴタをプラン・実行したのです。

NATOの東方拡大はしないでくれと頼み、しないと約束したのに、こんな形でことごとく約束を破らなければ、流血事件もなかっただろうし、クリミア半島を失うこともなかったはずです。
ウ◯ラ◯ナの大統領も外相も皆、ミンスク合意は気に入らないと言って守らなかったし、1年半前に、ドイツとフランスの元首相・大統領(メルケルとマクロン)が、「あれは(軍を訓練するための)ただの時間稼ぎだった」と発言したように、2014年からドンバス地区への攻撃が激化の一途を辿っていったのです。ですから、この紛争は、2022年のロシアの侵攻から始まったのではなく、2014年からずっと続いていたものです。

タッカー:「もしも目的が達成されたら、この侵攻をやめますか?」(この質問も鋭い!)
いいえ。目的の一つは、「非ナチ化」です。イスタンブールでの和平会議でこの点についても話し合いました。仏独がその話し合いで、「頭に銃を突きつけた状態で和平は無理でしょう。先ずは、キエフから撤退してください。」と言うので、キエフから撤退させました。そしたらその途端、キエフ側は、イスタンブールでの合意を破棄しました。そして、米国のバックアップと欧州の衛星で、長期的軍事行動に出たのです。このような経過を経て、現在に至っています。

タッカー:「非ナチ化ってなんですか?」
(この会談の最初の歴史的説明の時に、ウ◯ラ◯ナとロシアでは、違いよりも共通点の方がずっと多いと言う話があり、)ウ◯ラ◯ナが独立した時に、何か独自の特徴が欲しかったのでしょう。ウ◯ラ◯ナの西側領土は、ポーランドから得た(その時にポーランド側に多くの犠牲者が出た)ものです。第二次世界大戦中、ヒットラーは、ポーランド人とユダヤ人とロシア人も虐殺しました。それに加担したウ◯ラ◯ナのバンデラらが、ウ◯ラ◯ナのヒーローになりました。どの国にも、ナチの残党やネオナチが存在し、ことごとく根絶されましたが、ウ◯ラ◯ナは例外で、彼らヒーローを讃える銅像がいまだにあるのです。ウ◯ラ◯ナが自国と他国と区別するのは勝手ですが、それがナチズムに基づくものであれば、許すわけにはいきません(=それほど、犠牲が大きかった)。この国の大統領を迎えて、カナダの国会は大賛辞を送ったのですよ(*実際、大戦後に多くのナチスがカナダに亡命して、現在カナダの副大統領は、そのナチスの孫にあたるウクライナ系カナダ人です。この人を、現在、米国が次期NATOのリーダーにイチ押しであることも覚えておいてください。ついでに言うと、終戦直前に、ドイツの科学者・技術者1600名ぐらいを米国に連行したペーパークリップ作戦を調べてください。米空軍の土台はナチスの残党なんです。)

タッカー:「米大統領とは話し合いがあったのですか?」
いつだったか忘れたけど、侵攻の前でしたよ。ウ◯ラ◯ナをバックアップするのは、歴史的に大きな間違いを犯すことになりますよ、と忠告しました。それっきりです。
タッカー:「それで彼はなんと答えたのですか?」
あなたの国の大統領でしょ? 自分で聞いてくださいよ。
それから、ゲイツ氏、ライス氏、バーンズ氏(元駐露大使で、今はC●A長官)にも聞いてくださいよ。みなさん、この話を側で聞いてた人たちですよ。
米国が武器の供給を止めれば明日にでも終わることなんです。どうして私の方から声をかけなければいけないのでしょうか?

タッカー:「NATO諸国が懸念する核戦争への展開は?」
それは、あの国々が、「ロシア脅威論」と言う架空の議論を用いて、自国民を脅すネタに利用しているのです。ロシアはポーランドにもラトビアにも領土拡大の興味はありません。(ウクライナに侵攻したからと言って)その先に侵攻するなんて、全く論外です。これ以上悪化したらグローバル戦争になり、それは世界の終焉を意味します。ロシアのネタで、自国民から税金を搾り取っているのです。
この戦争を継続するために、たくさんの傭兵が、主にポーランド、米国、ジョージアからウ◯ラ◯ナ軍に加わっています。
そんなことより、山積している国内問題への対応の方が大事じゃありませんか?
ノルドストリームの一件に関しては、まず、あの事故で利益を得るのは誰か、そしてあれだけの事を実行できる技術を持つのは誰なのかを考えてください。
タッカー:「あれは最大級の産業テロで、CO2の悪化でした。なぜ、もっと追及しないのですか?」
(笑)米国が世界のメディアを牛耳っているので、プロパガンダに立ち向かうのは難しいです。ヨーロッパのメディアコントロールで一番利益を得るのは、米国の金融機関です。

タッカー:「ドイツの経済打撃は酷いものですが、彼らはなぜ、この事件の真相について黙っているのですか?」
不思議ですよね。少なくとも現在のドイツのトップは、自国の利益よりも西側社会の集団的利益に左右されています。ノルドストリームI は破壊され、ノルドストリームIIはダメージを受けました。一本は使えるのに、こちらも送る準備があるのに、(受け取る側の)ドイツが栓を開けないのです。「ヤマールヨーロッパ」というポーランド向けのものもあります。これもポーランド側で栓を開けません。全欧基金というものがあり、ドイツが主要拠出国ですが、ポーランドは、この基金経由でドイツからお金をもらっています。ドイツがこうやってポーランドに資金を提供しているのに、ポーランドはドイツへのエネルギー供給の道を閉ざしています。どうしてですか? 全く不可解です。ドイツは米国に次ぐ
ウ◯ラ◯ナへの資金と武器供与国です。ウクライナを通るガスパイプラインが2本ありますが、それも栓を閉じてます。なぜ、ドイツは何も言わないのでしょうか? ドイツは液化ガスを高額で他から購入しています。ドイツの経済競争力を落としています。お金だけ取られて、エネルギーが来ません。なぜですか? あっちに聞いてくださいよ。優秀な人たちなんだけど。

多極化について:
世界は一つであるべきです。その(敵対しない環境での?)安全保障が成り立っているのが理想です。安定した、持続可能、予測可能な世界は、そこから生まれるのです。今のように頭が二つに割れた状態は、深刻な病気です。でも、正直なジャーナリズムが特効薬になってくれるでしょう。

米ドルについて:
米国のリーダーの大間違いがそれですね。ご存知のように、米ドルが米国の力です。どんなにたくさん印刷しても、すぐに世界中に拡散します。3%ぐらいのインフレなら大丈夫ですね。でも、印刷をストップしたいんでしょ? ドルを武器にすることが大間違いです。今や、米国の同盟各国でさえドルの保有高が減少傾向ですね。ドル資産を凍結したりすると見せしめになって、自己防衛策としてドル保有を減らすのは当たり前の世界的現象です。ロシアでは2022年までは貿易の8割が米ドルとユーロでの決済でした。第三国との決済の5割が米ドルでしたが、今では13%にまで落ちました。それはこっちが仕掛けたのではなく、ロシアと他国との取引に制裁を加えた米国の策でした。米国経済に自ら打撃を加えて世界における米国の力を弱めています。一方で、人民元での取引は、3%から34%に伸びました。ルーブル決済もそれくらい。産油国も人民元決済になってきてますね。米国では、こんな変化に気づいてますか? 何やってます? 自分の首を絞めてますか? 専門家たちはみんなそう言ってますよ。

タッカー:「BRICSが中国経済に圧倒されては主権が危ないのでは?」
(笑)よくある脅しですね。中国は隣国ですよ。親戚を選べないように、隣国も選べません。長い国境を間に挟み、何世紀にも渡り共存してきた歴史もあります。しかも、中国の対外政策も哲学的姿勢も、攻撃的ではありません。常に妥協点を見つけることをモットーとしてるのがよくわかります。「脅しのストーリー」はよく聞きますが、実際中国とヨーロッパの協調関係は良好です。中国とロシアとの関係よりもさらに良好ですよ。あちらに聞いてみてくださいよ。ヨーロッパは中国市場に入りたがってますよ。特に経済的に行き詰まってる今は、必死です。ヨーロッパ市場での中国製品も良好です。米国では抑圧されているようですね。それは、米国の決めたことです。自分で自分の首を絞めているのですよ。ですから、国連憲章に違反するような経済制裁は考えた方がいいですよ。

タッカー:「それでは売電政権の後に、別な政策を打ち出す政権が誕生したら、改善されると思いますか? それとも誰がなっても同じ?」
中国とは2千億ドルを目標に貿易する約束をしたのですが、すでにそのハードルは突破しました。しかも、貿易均衡が保たれています。今年はロシアがBRICSの議長国ですが、BRICS各国の成長が目覚ましく、1992年の時点でG7の世界経済のシェアは、47%でしたが、2022年では30%をちょっと過ぎたぐらいまで下がりました。BRICSは1992年で16%だったのが、今ではG7を凌駕しています。ウクライナの件はこれとは無関係で、むしろ単にグローバル経済発展の傾向で、止められるものではありません。

一方で米国がやっていることは、経済制裁、爆撃、武力行使。だから自分の首を自分で占めていると言ってるんです。政界の既得権益層は、この世界の動きを理解していません。時期を逸せずに、しっかりと正しい対策を講じなければいけないでしょう。

それは、次のリーダーやその人の人格でもありません。たとへば、ブッシュ氏と私の関係は良好でした。米国では無能でおバカと酷評されていたようですが。その彼が、2008年のブカレストサミットで、ウクライナのNATO加盟に触れ、ヨーロッパにも圧力をかけました。でも個人的レベルでは、とてもいい関係でしたよ。他の国の政治家と比べて見劣りする人物でもありませんでした。トランプ氏ともいい関係でした。問題は、エリートたちの「意識」です。彼らが今の世界的変化を察知して、まだ残っている米国の影響力を駆使したら、まだ間に合うかもしれません。現在世界経済大国は、中、米、印、日、露の順です。あの世界最大級の経済制裁、スイフト(送金システム)からの排除、航空制裁、その他の妨害にも関わらず、ロシア経済は昨年ヨーロッパのトップでした。

米国のエリートたち(権力の源)とは:
さぁね〜。米国は複雑です。一方でコンサバ、もう一方で急速に変化します。誰に決定権があるのでしょうね? 各州独自の憲法や議会があって、選挙のシステムも複雑で、理解に困ります。二大政党の中庸のところで決定がなされるようですが。
ソ連崩壊後の流れを見てくださいよ。なぜあのような酷い仕打ちをロシアに行ったのでしょうか? 圧力政策ですよ。NATOは拡大するし、少数民族の独立を支持し(でも沖縄の独立は支持しませんね)、対露ミサイル防衛システムの配備、これみんな圧力でしょ? その上ウ◯ラ◯ナをNATOに引っ張り込む、ってもっと圧力でしょ? なぜ? ソビエト時代にできてしまった(米国の)過剰生産能力を持て余し、それ以外何もできなくなったので、中国に対抗する前に、ロシアを分割して劣化させる必要があったのでしょう。

インドネシアをご覧なさい。すでに世界経済の中でぐんぐん伸びています。未来の変化に合わせて、現在の政策を創造していかなければ。ウ◯ラ◯ナがどんな終わり方をするにしても、それとは別に、世界はどんどん変化しています。米国の専門家も、世界における米国の地位がだんだんと変化していると書いているではありませんか。

問題は、その変化がどのように起きるか、です。急なのか、徐々になのか? それを書いてるのは、反米主義者ではありませんよ。単に世界の変化を追いかけている人たちです。そんな情報をきちんと理解し分析して政策に反映できるようなリーダーが必要なんです。

タッカー:「これ、どうしても伺いたいんですが、ウ◯ラ◯ナのNATO加盟はロシアにとって脅威だと何度も言及なさいましたが、2月の侵攻直前に、米副大統領が安保理で、ウ◯ラ◯ナ大統領にNATO加盟を促しましたよね。あれって、侵攻を挑発した原因でしたか?
何度も何度も2014年以降の問題の平和的解決を要請しましたよ。誰も耳を貸さなかったけど。しかも、米国傀儡のウ◯ラ◯ナ大統領が、ミンスク合意は破棄するといきなり宣言したんですよ。それでウ◯ラ◯ナは軍事行動(ドンバス地区への攻撃)を続行したんです。「訓練」の名の下にNATO軍の基地ができてたんです。
ロシア語圏はプレゼントのようにウ◯ラ◯ナの領土になったのに、ロシア語圏の人々は排斥されていたのです。それって普通ですか? そう言ったことを全て考慮して、2014年にネオナチが始めた戦争を止めさせることにしたのです。

ゼ大統領の自己決定権について:
彼の父は、前線でナチと戦った兵士でした。だから、君は何やってるのか? と聞きましたよ。
彼は、この戦争を終わらせることを公約に誓って、人々の支持票を得て大統領になったのですが、一旦その地位についてみたら、ネオナチと国粋主義者たちには逆らえないと知ったのです。そして、欧米の反露勢力からのサポートがありました。それで、公約を横に置いて、国民との約束よりも、楽な方を選んだのです。

イスタンブールでの和平交渉では、あともう少しというところで、当時英国の首相だったジョンソン氏が止めに入ったのです。しかも、ウ◯ラ◯ナ大統領は、その後、ロシアとは交渉をしないという法律まで作ってしまったのです。あれを無効にさせたらいいんです。我が国は交渉を拒否したりしませんよ。ジョンソン氏の妨害がなかったら、1年半前に終わっていた戦争なんです。今彼はどこですか? 戦争は続いてますよ。

宗教について:
ロシア正教は10世紀ごろから徐々に浸透し始めました。ロシアが領土拡大に伴い、異文化、異人種、異宗教を尊重してきました。(これには異論を唱える人たちがたくさんいそうですね。)単に国籍だけでなく、ロシアという国が、国民の精神的な拠り所としての母体になっています。
ウクライナ東部、ドンバス地区は、あの土地のロシア人、彼らの未来と土地を守る必要があったのです。ロシア文化は永遠ですが、西側文化は実利的です。それが悪いとは言いません。科学や産業の発展には必要なことです。AIや遺伝子研究が人間の手に追えないところまで行ってしまったら、そこでこそ国際機関がルールを整えなければなりません。

ウォール・ストリートジャーナルのエバン・ガーシュコビッチ氏がロシアにずっと拘束されている件について:
彼の釈放を阻むタブーはありません。同意を得ることは可能だと思います。スパイの定義はいろいろですが、法律的には、彼のように国家機密を極秘に入手しようとした行為は、スパイとされます。誰のためにそれをしていたのか知りませんが、米国のある諜報機関であったようです。彼はただのジャーナリストではなく、ロシアの国家機密を米国のある諜報機関のために入手を試みた、スパイなんです。この件に関しては、専門の担当者が交渉を続けているので、そちらに任せましょう。彼を拘束することが無意味になることもあるでしょう。そのために、話し合いが大切なのです。ですから、落ち着いて話し合いを継続しましょう。

ウ◯ラ◯ナ戦争がこのままでは世界戦争に拡大する可能性について:
ウ◯ラ◯ナの大統領が、交渉のテーブルにつけば、いつでも話し合いに応じます。

タッカー:「もちろんですが、先ほどのお話のように、売電の使いっ走りでジョンソンが交渉を止めに入ったじゃないですか。それでは、売電氏と直接交渉しては?
ウ◯ラ◯ナが交渉を拒むのは、裏で米国の指示があるからでしょう。それを変えるのはこちらではなくて、米国です。交渉・話し合いで決着したいのはずっとこちらの姿勢です。イスタンブールでこんなに分厚い書類に署名するところまで行ったのを潰したのは英国です。間違いを犯した方が、それを正せばいいのです。なぜこちらがあちらの間違いを正さなければならないのですか? 状況を悪化させたこちらの間違いだというお声もあります。しかしながら、1991年まで遡って、NATOの東方拡大はしないとの約束を破った時からの歴史を辿れば、ウ◯ラ◯ナ領土内にNATOと米軍基地ができて、2014年にクーデターを起こし、交渉にも応じず、間違いですか? はい。間違いでしょ? だから訂正してください。お待ちしてますよ。威厳を保ったままどうやって訂正できるか、彼ら自身に考えてもらってください。

なぜウ◯ラ◯ナ政府はウ◯ラ◯ナ正教を弾圧するのでしょうか? それは、ロシア人としての魂が団結するのを妨げるためです。でも、誰も魂を分断することはできません。(=ロシア人同士、きっとまた一つになる日が来ると信じています。)

(Fully Shared from Rachel Clerk, an all-the-time top curator, a professional interpreter.)
 



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