【傷ついた地球のインナーチャイルドを癒やす】

グラボヴォイ数列で使う浄化のシンボルE=VSをマンダラ化した画像のエネルギーは、男性的な陽のエネルギーで世界を浄化するエネルギーで、まさにこの世界に足りないもの、長い間封じ込められてきたものだと思った。それで、オンラインで集まれる人に集まってもらい、このエネルギーを受け取って、世界に拡散するセッションを行なった。

新年からずっと次から次へとやってくる恐ろしい災害や事故や戦争の報道で、多くの人は浮足立っている状態だったので、まずはグラウンディングするために、ルートチャクラの磐座のエネルギーに画像からアクセスした。それから、E=VSのマンダラの画像のエネルギーをそれぞれ感じ取ってもらって、感じたことをシェアしてもらった。

お腹から胸のあたりまで暖かく、安心感があるエネルギー、一方で、勇気が湧いてきて、もう恐くないというような感覚。浄化といっても、このマンダラのエネルギーは、太陽の光の元で、すべての嘘が暴かれ、闇が粛清されていくというような感じの浄化だ。水に流してしまうのではなく、きっちりと裁かれる。そういう力に守られるからこそ、不正に苦しまされてきた人々が、本当に安心して、平和と調和を享受することができる。

天まで届くような巨大な天狗のイメージが現れて、それが封じ込められていた猿田彦なのだと言っていた。赤い長い鼻をしていて、一本歯の高下駄をはいている。この存在が現れたことに、泣きたくなるような感動がある。これが封じ込められていた力だったのだと。この力が封じ込められていたから、世の中に不正が止まなかったのだと。

アントニオ猪木が巨人になっているイメージを見た人もいたし、片足を上げたバレエのポーズを取っている女性のイメージが出てきた人もいた。これは、一本歯の高下駄をはいた天狗のイメージとも通じているようだ。バランスの力。それは、荒波が来るときに、ちょうど波が来る方向に舳先を向けていると、荒波に飲まれることがない、というのと同じメッセージなのかもしれない。私たちが本能的に持っているバランス感覚で、実は巨大な力にも対抗して、身を守ることができるのだということ。

一本歯の高下駄をはいた猿田彦は、「勇気」の力なのだと言っていた。勇気。それは、高波が来るときに、ただ波が来る方向をまっすぐに向いているというような勇気なのだろう。逃げ隠れするのではなく、見て見ぬふりをするのでもなく、ただまっすぐに頭を向けているようなこと。そんなことで、荒波が乗り越えられるように、私たち一人一人の力は小さくても、世の中全体のバランスを取り続ける力になるのかもしれない。もう二度とこの太陽のような浄化の力が封じ込められないように。

それから次に、このエネルギーを光の玉に入れて、世界に送ることにした。玉を大きくしていって、地球を丸ごと包んでもらった。今回は、地球が白い明るい光になっただけではなく、再生のイメージが現れた。新しくなった地球に植物が芽生え、子供たちが笑っている。災害があり、戦争があり、都市が瓦礫になっても、私たち人類は、また復興して、新たに都市を造り、文明を作ってきたのだ。そのとてつもない創造力、回復力を、私たちは内に持っている。そしてそれこそは、太陽が地球に送り続けている生命力そのものなのだ。それはまさに、天の岩戸開きそのものだった。

これまでの世界は、一体どれだけ闇に支配されてきたことだろう? 不正がまかり通り、理不尽なことが正されないまま、私たちはそれを受け入れる以外になかった。そのために、現代に生まれ育った私たちは、インナーチャイルドに深い傷を負っていない人はほとんどいないくらいだ。それが当たり前の人生であり、現実に生きることだと思い込んでいるくらいなのだけれど、内なる猿田彦は、それは正されるべき不正なのだと言っている。もうそれを許してはいけないのだと。

それを受け入れることは、忘れていた深い痛みを再び思い出すようなことでもある。癒やされないままに封じ込めなければならなかった傷の記憶は、ケロイドのようになって心の中に残っているのだけれど、それが癒やされるときには、再び傷が開くような痛みを感じる。それは、恐ろしい目に遭った人が、安全な場所に来たときに、初めて痛みを感じて、泣き崩れるのとも似ている。

この太陽のような猿田彦の力、不正を浄化する陽のエネルギーは、不正が行われて、弱い者が犠牲になることを、もう許してはいけないのだと言っている。外から来る不正から、内なるインナーチャイルドを守る力が私たちにはあるのだと。そしてそれは、荒波が来るときに、しっかりと波の来る方向を向いているような勇気の力に過ぎない。その力を皆が使えていれば、世の中はこれほどまでに不正に支配されてしまうことなどなかったはずだ。

それで最後に、傷ついた地球のインナーチャイルドを癒やすのをやることにした。支配と戦いの歴史が何百年、何千年と続いてきた。人を虐待し、支配するような人たちの中には、やはり虐待され支配された傷の記憶がある。それが癒やされないケロイドのようになって、同じ傷を相手に与えようとし続けるのだ。

前回の封印解きクラブでのセッション以来、インナーチャイルドが太鼓をドンドコ叩いているのだと言っていた人がいた。太鼓をドンドコ叩いていると、インナーチャイルドが癒やされるようだと。それで、傷ついたインナーチャイルドに太鼓を叩かせたらどうだろうということになった。猿田彦が手をかざして、インナーチャイルドの傷を癒やすというのでもいいし、太鼓を叩かせるのでもいい。とにかく、うまく行きそうなことをそれぞれにやってみようということにした。

やってみると、太鼓を叩かせるというのが、すばらしい効果だった。傷ついたインナーチャイルドは、太鼓を手にすると、勢いよく叩き始め、どんどん元気になっていくようだ。太鼓とは、第3チャクラのエネルギー、肚が据わるエネルギーなのかもしれない。太鼓がドンドン鳴るときの振動は、お腹に響いて、第3チャクラが活性化するのかもしれない。太鼓はネイティブアメリカンやシベリアのシャーマンの呪術の道具でもあり、浄化のエネルギーでもある。

そして何より、太鼓を叩くとは、もう黙ってはいないということのようだ。意思表示をすること。小さな子供でも、太鼓があれば、それを叩くことで大きな音を出して、このままではいけないということを示すことができる。太鼓を叩く子供のイメージの他に、歌を歌う人のイメージも出てきていた。意思表示をすること、黙っていないこと。その力のようだ。

人を不正に支配しようとする悪党たちは、まず言論を封じようとする。それを私たちは、この数年間さんざん見てきた。これはおかしいという声を封じてしまい、黒のものを白と言いくるめて、人々にも白と言わせてしまう。そんなことを、私たちは何度も見てきた。言論が封じられ、不正がまかり通る。それを受け入れさせられてきたことで、インナーチャイルドは深く傷ついてきた。インナーチャイルドに太鼓を叩かせるとは、もう黙っている必要はないのだと、この力を封じることはないのだと、言ってやるようなことだったのかもしれない。

地球のインナーチャイルドを癒やすところまでやって、ようやく浄化のエネルギーがしっかりと通ったようだった。今年は、新年から災害や事故や戦闘や、恐ろしいことが次々と起こっていて、その背景にある闇の深さもすさまじいものなのだけれど、それによって、多くの人々が急速に目覚めていることも確かだし、もう黙ってはいられないという気持ちになっている人が増えていることも確かだ。そのことからして、今年は地球が本当に浄化され、不正が裁かれて、大きく転換する年になるのだろうと思う。

セッションのあとで、1980年代に流行っていた「ブリキの太鼓」という映画のことを思い出した。3歳のときに、大人になることを拒否して、自分で成長を止めた少年の物語だ。ブリキでできたオモチャの太鼓を叩いて、子供の喉から出る高周波のキーッという声を出すと、ガラスが割れてしまうという特殊能力を持っている。当時は、意味もわからないままに見ていたけれど、あの映画は、ドイツがナチ化されて、第二次世界大戦が起こった頃のポーランドを舞台にしていて、まさに不正を受け入れ、嘘だらけの中で生きる人々がたくさんいた頃の話なのだと、今になって気がついた。

そうした大人たちを見ていて、少年は成長を止め、子供の姿のままでオモチャの太鼓を叩き続け、奇声を発し続ける。そして、少年が奇声を発するたびに、大人たちの嘘が暴かれ、地獄に堕ちるようなことが起こるのだ。だから、この少年は悪魔的な存在でもあるのだけれど、それは、あの時代の世の中こそが悪魔的だったからなのだろう。

「裸の王さま」に出てくる子供は、「王さまは裸」とはやしたら、大人たちもそれに気づいて笑った。だけど、第二次世界大戦の時代、そして今のこの数年は、「王さまは裸」と子供がはやしても、気がつこうとしない人があまりに多い。そして、真実を言った子供は頭がおかしいと言われ、嘘が真実としてまかり通り続けるのだ。そんな状況では、嘘に気づかせるためには、ブリキの太鼓をドンドコ叩いて、ガラスが割れるような奇声を発するしかないのだろう。ブリキの太鼓の子供のイメージが出てきたのは、私たちのインナーチャイルドは、そんな声を出してでも、もう黙らされたままではいないという意味なのかもしれない。

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画像は、セッションで使った画像。
熊野のおながみの森の磐座。ルートチャクラのポイント
浄化のシンボルE=VS
E=VSをマンダラ化したもの
映画「ブリキの太鼓」


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