【被災地から子供が消える】

被災地から子供たちがどこへか消えてしまうということは、よくあるようなことらしい。昨年のマウイ島での大規模火災では、2000人の子供たちが、避難のためにということで、バスに乗せられたまま、行方が知れなくなったそうだ。同じようなことは、2010年のハイチの震災のときにもあった。多くの人々が亡くなって、子供たちが孤児になり、孤児院がいっぱいになったとき、孤児たちを外国で養子縁組するからということで、船に乗せて連れて行った。その船はそのままどこへか消えてしまい、子供たちがどこへ行ったのかわからないらしい。

ハイチの孤児院は、幼児売買の隠れみのになっていることもあるのだそうで、孤児と言いつつ、実は誘拐した子供たちだったりもする。それで、表向きは養子縁組するためにということで、バイヤーたちがやってきて、大金と引き換えに子供を連れて行くのだ。この話は、映画「サウンド・オブ・フリーダム」のモデルになった幼児誘拐捜査官のティム・バラードも語っている。

世界中で子供たちが誘拐されて、幼児性愛者たちに売られるというようなことは、昔からあったようなことではあるけれど、現代になって、それが組織的に行われているなどということは、にわかには信じがたい。ましてや、その子供たちが政治家を買収するのに使われているとか、悪魔崇拝の儀式で虐待されているとか、若返りの薬のために血を抜かれているとかいうような話までついてくると、そんなことはホラー映画の見すぎで、妄想を信じているだけじゃないかと思うのも、無理はない。

しかし、昨年「サウンド・オブ・フリーダム」がようやく公開されたことで、そうしたことがまったく現実的なことなのだということを、認められる人がかなり増えたのではないかと思う。この映画は、幼児誘拐捜査官ティム・バラードの話で、この人は現実に、誘拐された子供たちを探し出して救出する活動を今も続けている。幼児性愛者のふりをして、闇の界隈へ乗り込んでいき、子供たちを救出するのだ。そこで、ジェームズ・ボンドさながらの救出劇が繰り広げられる。だから、ハードボイルドなアクション映画でもあるのだけれど、これはまったく現実の話だ。

「サウンド・オブ・フリーダム」では、モデルの女性が、子役モデルのスカウトを装って、オーディションにと子供を集めると、そのまま子供たちはバスに乗せられて、コンテナに入れられ、外国へ運び去られていくという話が出てくる。しかし、被災地などでは、オーディションではなく、子供たちを避難させるといって、バスに乗せて拉致してしまうのだ。マウイ島では、2000人もの子供たちがそうやって連れ去られたというのだから、明らかに行政まで巻き込んだ組織的な犯罪だ。

ウクライナの戦闘地帯では、ウクライナ軍の人が家にやってきて、子供を避難させるからと連れていくそうだ。子供は、そのまま行方が知れなくなる。ウクライナ軍が撤退した地域では、撤退したときに、子供たちを皆連れて行ってしまったというような話もよく聞く話だったりするらしい。連れて行かれた子供たちは、ドイツなどを経由して、人身売買の拠点に運ばれていくということだった。

昨年春には、国際刑事裁判所から、ロシア大統領プーチンと子供の人権委員のベロワに、幼児強制連行を行なったということで逮捕状が出されたけれど、これはまさにウクライナ軍が戦闘地域でやっていたことだった。攻撃は最大の防御だという言葉があるけれど、自分がやっていることを、相手のせいにして責めるというのが、ああいう悪党たちの常套手段らしい。

これに対してのロシアの反応は、一体何の話をしているのだかさっぱりわからない、といった感じのものだった。確かにウクライナの孤児たちをロシアに連れて行ったということはあったけれど、それは、ケルソンからロシア軍が撤退したときに、ウクライナ兵たちが、ケルソンの保育士たちをロシアの協力者として粛清すると言っていたからだった。ケルソンの保育士をそういうことで処刑してしまい、孤児院の子供たちを拉致するつもりだったのだ。それでロシア軍としては、保育士と一緒に孤児院の孤児たちもロシアに避難させるしかなかった。

戦闘地帯は、闇の商売には最高の隠れみのであったりするらしい。どんな無法もお咎めなしにまかり通ってしまうような環境なのだ。それで、ウクライナでは、人身売買や臓器売買、麻薬や武器の取引など、ありとある闇の商売が行われているらしい。だから、ロシア軍がケルソンから撤退するとなったとき、ウクライナ軍は、これで孤児たちが手に入ると思って、大喜びしたのかもしれない。ところが、ロシア軍が皆連れて行ってしまったので、逆恨みして、ロシアを幼児強制連行で訴えてやる、とかいう話になったのじゃないかという気もする。

しかし、この逮捕状のことがあったせいで、ロシア政府もウクライナ軍による幼児売買の実態を表に出す必要に迫られたのだろう。昨年の夏に、外務省報道官のマリア・ザハロワが、ウクライナの戦闘地帯で子供が誘拐されているということについて、確かな証拠をつかんでいる、とトーマス・レーパーとのインタビューで話していた。半信半疑だったレーパーも、ザハロワがあとで送ってきた資料を見て、納得するしかなかった。ウクライナから拉致された子供が、国境で救出されたりした事実があったのだ。ドイツにも子供たちの誘拐を追及している活動家の人たちがいて、子供たちを救出するために動いていた。子供たちは、幼児性愛者相手の売春のために売られたり、あるいは臓器売買に使われたりしているということだった。

被災地で、子供たちを避難させるとかいう話は、善意から出たことのように思えるけれど、闇のお金に取り憑かれた人たちは、そうした善意を装って、情け容赦もなく子供たちを拉致してしまうのだ。闇の界隈では、今や子供は、石油よりも遥かに儲かるということが言われていたりもするらしい。エプスタイン島の資料が公開されたことで、そうしたことも少しずつ表に出てきた。子供の誘拐は、巨額のお金の動きに関わることであり、それによって政治家を買収したり、スキャンダルで脅したりするのにも使われる。つまりは、子供の誘拐こそは、世界の闇支配の要になっているものだったのだ。

アメリカのキャシー・オブライエンという人は、子供のときから闇組織に使われてきて、大人になってから救出された女性だけれど、ワシントンのあらゆる政治家たちに売られた体験を語っている。そういう人たちも少なくはなくて、こうした人たちが、何を体験してきたかを語るので、いったいどんな闇の世界が現実にあるのかということを、私たちは知ることができる。

こういう人たちの話を聞いていると、都市のあちこちが地下トンネルで繋がっているというのは本当のことらしく、そうやって地上を通らずに、あちらこちらへ連れて行かれたと言っていた。誘拐された子供の中でも、頭のいい子たちは、ある年齢になると、工作員として養成される。救出された人たちは、多くがこうした人たちだ。組織に入り込んでいって、腐敗させるとか、つぶしてくるとか、そういうことが数週間でできるように教育されるのだと、ある女性は何でもないことのように語っていた。若くして抜擢されたマリオネットの政治家たちも、実はこうした人たちだったりすることもある。

能登の震災でも、中学生だけを避難させるという計画がすでにあるらしい。まだ被災地の救援もろくに行われていないのに、中学生だけを集めて避難させるなんて、どう考えても、優先順位がおかしいようだ。これまでも、子供たちのためにといって、善意を装って、子供たちが拉致されてしまったのだから、本当に避難させるのかよく確かめる必要があるような気がする。地下組織の手に渡ってしまったら、見つけようもなくなってしまうのだから。これまでも、そうしたことが何度もあったし、そうなると行政も警察も、何の助けにもならない。

しかし、昨年のマウイ島でも起こったことなので、今回はすぐに、これはおかしいのではないかという人たちがたくさんいる。行政のすることを疑いたくはないけれど、政府を信じることができないような国であることも確かだ。こんなことはいつまでも続きはしないだろうけれど、とにかく今のところは、それぞれが自衛するしかない状況だ。

今回の地震では、最初から人工地震や放火、子供の誘拐などの疑いを口にする人がたくさんいて、この数年で、ずいぶん意識が変わったのがわかる。これまで世界は、こうした隠れた攻撃によって支配されてきたのだから、この支配から解放されるには、結局のところ多くの人々が気づく以外にはないのだ。新年から次々とひどいことが起こって、何が起こっているのかもわからないような状況だけど、この一連の事件が、人々の意識を急速に目覚めさせていることも確かだと思う。

昨年一年で何がすべて変わったのかを考えても、今年一年でいったい何がすべて変わるのか、今はとても想像もできないかもしれない。それを思えば、新年から人々が急速に目覚めているのは、ある意味いい兆候ではあるのかもしれない。

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画像は、「サウンド・オブ・フリーダム」より。人身売買に売られて、麻薬農場で奴隷労働させられていたところを、発見された少女。


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