「狐がカバを作る」

大きな口でなんでも食べてしまうカバ。

そんなコンポストがあればいいのにと考えて考案されたのがHIPPO。HippopotamusのHIPPO。

考案者はウエノ チシンさん。通称fox。狐がカバを作る(笑)。

その制作ワークショップを土砂降りの山の中で開催した。山奥の我が家から5分の場所。

コンポストって案外難しくて、虫問題、カビ問題、悪臭問題がある。

で、世の中には色んなコンポストがあって、それらの問題を解決した優れものはあるし、なんなら電気屋で売ってるものすらある。

いくつかのコンポストを試してきたけど、なかなか僕の農法との親和性のあるコンポストが見つけられなかった。

で、8年前にお会いし、その後2,3年セミナー講師をご一緒させていただいたチシンさんのHIPPOを見つけた。

使用感は使ってる人に聞いていたので、迷わずワークショップやりたいという衝動に駆られたのだけど、チシンさんが我が家にHIPPOを置いてくれて、それで確信した。

これ、求めてた(笑)。

その理由。土で分解させる方法だから。

もちろんそんな単純なことではないのだけど、土を使う方法が良いのは当然で、そもそも土は有機物の分解によって作られる。

虫や微生物の力を借りて分解し、最後は土に戻る。その方法が良いに決まっている。

除草剤を使わない僕の農法は草が結構生えてくる。マメに草刈りをすれば良いのだろうけど、そんな暇もない。

畑が草だらけになって、野菜が埋もれて消えていく経験を何度もしたし、今もしている(笑)。

で、この草を刈り、それを土に戻していくと、土はみるみる良くなってくる。最初は燃やして戻していたけど、それだと窒素や炭素は空気中に戻ってしまうので、そのまま土に戻すことにした。

結局、草が土を構成しているという当たり前の結論に達し、それ以来僕は草と土の親和性が大事だと思って農作業に勤しんでいる。

その考えと思いが一致したのがこのコンポスト。

自分が堆肥になった気分で中に収まると、何故か落ち着く落ち着く。

昔、体調が悪くなると土を掘ってそこに寝転んでいたけど、その感覚と何故か同じだった。

たくさんの人から、もう一度ワークショップをと言われるけど、僕の考案ではないので、チシンさんのスケジュールを抑えられれば、またどこかでいつか開催すると思う。

このHIPPO体験、是非にお楽しみに(笑)。

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