【質問】
悟りは生まれ変わっても、残るものなのでしょうか。
【回答】
仏教では、悟りを開いたら、その悟りが崩れることはない。これを「不退転」と教えられます。
「預流果」に達した人は、地獄、餓鬼、畜生の三悪道に堕ちることがなくなります。
命が終わると、人間あるいは天界に生まれて、人間界に最大、七回生まれる間に涅槃に入りますので、これを、
「極七返有(ごくしちぽんう)」と説かれます。
これを親鸞聖人は、別の言い方で
『教行信証行巻』に、
「二十九有に至らず」と言われました。
預流果は、大乗仏教で「初地、信心決定の如しだ」と親鸞聖人は言われ、この教えを「教行信証行巻」にそのまま書いておられます。
たとえ命が終わり、次の生に生まれて、記憶がすべて失ったとしても、前世で得た悟りは崩れることはなく、自分の生き方となって残り続けます。
だから、悟りとは、時空を超えて得られる財産とも言えます。
知識は消える。でも、悟りは消えない。
だからこそ、人生をかけて求めるものが「悟り」だと言えます。
🟥https://youtu.be/Ei89SF5XHWo
〖終了〗
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