【質問】
 
仏教徒は、現実には増えておりません。むしろ減っています。
ヒンズー教の方が多くて、もはや世界の三大宗教ですら、ありません。
仏教は宗教として、欠陥があるのではないでしょうか。
 
【回答】
 
仏教は、確かに欠陥はあります。
あまり戦おうとしないし、強引ではなくて、控えめです。
 
社会は、欲だけを中心にして、「相手を殺してでも、生きるぞ」という方法に変わっているし、
仏教は、戦って憎しみの戦争には参加しないのです。
 
仏教は、強引な伝道はしませんし、相手を束縛しようともしません。
他者を束縛するというやり方は、仏教では成り立たないのです。
 
仏教徒になるということは、
「私は納得して、この道を選ぶぞ」と自分自らの意思で決めなければいけないのです。
 
我々仏法者に出来るのは、相手が知らないことを教えてあげることです。

「あなたは仏教徒になりなさい」とは、一言も言わない。強制は一切しない。
 
では、なぜ仏教徒は戦わないのでしょうか。
 
仏教徒は、少数派の教えなのです。
少数派の教えだから、他宗教に圧迫されても別に気にはしません。
 
仏法者は誰であっても、苦しみ悩んで、どうにもならなくなって、挙句の果てに仏教を聞きたくなった人には、教えてあげるのです。
 
仏教徒は恨むことなく、憎むこともなく、聞かれた時には分け隔てなく、差別なく教えてあげます。

仏教は、そういう態度です。
これを欠陥と見るか否か、ということです。
 
もし、キリスト教やイスラム教の布教方法が正しいとするならば、仏教は欠陥宗教ということになります。
 
しかし、仏教のやり方を最も理性的で正しいと評価するならば、
他宗教のやり方は、偏見の塊ではないかと、ということになります。
 
お釈迦様の教えは、競争しない、ということで、貫かれています。
 
これは、競争力の問題ではなく、競争そのものをしない。競争しないで勝つ。
 
仏教は、何の競争もしないけれども、その仏教を世界から、綺麗に洗い流すことは出来ない。

仏教をこの世から洗い流そうとチャレンジする人々が、かえって仏教を受け取ってしまう結果になるのです。


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