人間を判断する基準は「行動」だけ

「事実観察の絶対法則」これは違う言い方をすると「すべての人間が語る言葉は嘘である」という法則である。きわめて簡単な法則であり、最も絶対性が高い法則でありながら、人類が最も理解できていない法則であり、日常的にだまされ続けている理由でもある。

これは心の学問の初歩だが、人間の心には表層心理と深層心理がある。人間の心はよく氷山などに例えられ、表層は自分が自分だと認識している自分、賢いと思っているバカな自分である。そして深層心理は水の下側にある氷の部分であり、裏の自分であり、自分では認識できない自分である。どんな既存の臨床心理学の専門家であっても、このすべてを自己認識することはできない。というより臨床心理学が最も心において詐欺的分野なのだが、その意味は拙著「精神科は今日も、やりたい放題」(PHP研究所刊)を読んでいただきたい。
話を元に戻せば、表層心理より深層心理の方がより根源的であり、欲求的であり、本質的であり、摂理でもある。我々はそうやって日常的に、表層心理と深層心理を使い分けている。

結論から言えば、人を判断する基準は「行動」だけである。逃避癖があり、深層心理が歪んでいる人に限って、必ず「人間個人にはそれぞれの価値がある」「平和と共存を望む人類は素晴らしい」「あなたは悪くないから自分を責めないで」などと言う。もしくは逆に「自分は能力がないからできない」などという言い訳ばかりを並べるものである。
人の深層心理を分析するときは、すべて行動のみを見て判断し結果のみを見て判断するしか方法がない。人の言葉は表面の醜い仮面、行動の方が深層心理を体現しているということである。そして歴史(それが人物であっても)を見てその人を判断するほうがよい。

<心の絶対法則より抜粋>

https://www.facebook.com/100014357893194/posts/1303062913515626/