ホットパーティクルと内部被ばくについて

これまで放射性物質の基礎と放射線の種類について説明してきた。そして放射性物質は様々な経路を通り土壌や水や空気を汚染し、私たちの体に入ってくる。外部被ばくは水や空気や土壌の汚染から生じる放射線によって生じ、内部被ばくは食べ物や土壌を介しての水や食べ物、植物やきのこなどの食材による濃縮、大気からの放射性物質の流入などによって生じる。そしてそれと形態を異にしながら独自の形で私たちの体に入ってくる放射性物質、それがホットパーティクルである。ホットパーティクルを作る代表がプルトニウムである。

ホットパーティクルは、金属・放射能物質・セラミックなどの混合物である。これは特殊な物質であり単に食べたり飲んだりしても体内には吸収されない。そのまま便として体外に排出されるのだが、これが空気に混入すると別の問題を生じるのだ。福島由来のホットパーティクルの、直径は1.3ミクロンから4ミクロンとされ、ある論文では2.6ミクロンとの記載がある。ここで問題はホットパーティクルは通常の元素もしくはミネラルと異なり、いったん体の中に沈着してしまうと体内半減期で抜けていかないというところである。ちなみに御用学者がプルトニウムは比重が重いから遠くまで飛ばないといっていたがこれは明らかな嘘である。物質は微粒子になると比重が重くても遠くまで飛ぶし、黄砂などは比重の重い金属だが中国大陸から日本に飛んでくる。

このホットパーティクルはほぼすべて呼吸器臓器に付着する。最初が鼻腔や咽頭などの粘膜、次に咽頭などの粘膜、さらにいえば気管支や肺の領域である。たとえばホットパーティクルが鼻の粘膜に吸着すれば、当然ながら鼻血を起こす可能性がある。これは粘膜の強さによって当然ながらでやすい人と出にくい人が生じる。原発爆発直後にSNSのツイッターやフェイスブックなどで、鼻血、のどの痛み、咳、などを訴えていたケースは、一部はこのホットパーティクルが原因と考えられる。もちろんすべてではなく放射性物質そのものが原因である場合もあろうが。

ホットパーティクルは鼻からの吸入か、口からの吸入かによって大きく健康被害が異なる。鼻から吸入されれば当然鼻腔への影響は大きいが肺への影響は小さい。逆に口から吸入されれば気管支や肺への影響は大きくなる。つまり鼻血が出ているということはむしろ喜ばしいと表現することもでき、体の中における最初の防御ラインで微粒子を防いでいる、というふうに考えることもできるのだ。だから鼻血でオロオロしてはいけない。ホットパーティクルは爆発時と空からの降下時(フォールアウトなどと呼ばれる)以外は少ない。つまり現在はそれほど多い量ではないので、線量が多い時などにマスクをするなどの防御をすれば、それほど現在では怖い存在ではない。それよりは食材や水の内部被ばくの方がよほど怖いのである。ただこのようなホットパーティクルによって吸入するものは、重くて飛ばないと御用学者が述べていたものも存在するということであり、彼らがいかに嘘つきかを示す科学的材料であると述べることもできる。

<放射能と原発の真実より抜粋>

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