放射能や放射性物質の基礎その⑦

トリチウムとは三重水素のことで水素の同位体の1つである。自然界ではほとんどは酸化物である三重水素水、トリチウム水HTOとして存在する。この意味が分かる人はいったいどれくらいいるだろうか。単体でいえばこのトリチウムは毒性が薄く、弱いβ線を出して崩壊する。ただ、違う意味でこのトリチウムは最も危険な放射性物質であるという考え方も成立する。トリチウムというのは極論すれば水素であり、自然界ではトリチウム入り水が一番多いわけで、次に多いのがトリチウムが普通の水に溶け込んだものだ。生物の中で最も数が多いのは水素原子と炭素原子と酸素原子であり、つまり人体の中ですべてに影響を与える物質といえる。毒性は弱いが様々な解毒方法をとってももっとも防ぎにくく、種々の場所に入り込んでくることを考えればその怖さがわかる。たとえとしてはストロンチウムやプルトニウムを大砲のような兵器とするなら、トリチウムは散弾銃や機関銃のようなものと考えればよい。どちらも嫌だとしか思えないであろう。トリチウムは基本的な化学で考えれば汚染水から除去することはできない。なぜなら水であり水分子だからだ。唯一放射能を除去すると言われている逆浸透膜型の浄水器でも、トリチウムは除去することができない。半減期も長く12年少しであり藻類、海草、甲殻類、そして魚などの水生生物に集中して蓄積される。トリチウムは脳腫瘍、赤ちゃんの先天性奇形、多くの臓器でのガンだけでなく、その他普遍的な問題を起こす。

これら以外にも多くの放射性物質が存在するが、それらに汚染されているのが今の日本だということをまず押さえなくてはならない。
<放射能と原発の真実より抜粋>

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