深層心理は記憶によって無意識に形成されていく

我々は記憶をため込み心を形成していくが、この心は平たい一層構造をしているものではない。これは古くからある心理学の中でも示されている。それにはいくつかのモデルがあるが、最も普遍的で私も採用しているのは、すでに述べてきた水に浮いた氷が我々の精神という例えである。
繰り返すが、我々の心は表層心理と深層心理に分けられ、圧倒的に深層心理の方が大きく根深い層構造をなしている。人間が自覚できるのは表層心理のみであり、だからこそ表層といわれる。表層心理はその言葉通り、表面的な自分の心であって、常識的な心、体裁的な心、目先にとらわれる心、自分がエライと勘違いしているバカな心を表している。逆に深層心理は自覚できない心理であり、専門家であっても深層心理の表面くらいしかわからない。誰も自分の深層心理を完全に知ることはできないのである。その心理は深い心であって、本質的な心、生存欲求的な心、根源的な心、摂理的な意味を内包しており、善でも悪でもない様々な心が混在している。

深層心理は根源的欲求でもあるが、記憶によって多層構造として形成されていく。いわゆる無意識として形成されていくのである。よって万人に共通する深層心理もあることはあるが、ほとんどは当人だけに備わる深い心理となる。そして記憶が強いほど、思い入れが強いほど、深層心理に強い影響を与える。精神的学問ではよく言われることだが、この影響は幼少期に最も強い影響を受ける。現代の年齢でいうと0~5歳くらいまで、いわゆる小学生に上がるくらいまでの記憶が最も重要である。もちろん小学生以後の記憶も強い影響を受けることはありうる。しかし子どもの能力については、幼ければ幼いほど能力は活発であり、それは成長するにつれ、忘れたふりをして深層心理に封じられていくのである。

<心の絶対法則より抜粋>

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