【抗菌(薬剤耐性菌)による環境汚染防止が強調されるわけとは?】

WHO発表。抗菌薬の廃棄物が環境を汚染しているとして、グローバル・リーダーズ・グループは、すべての国に対し、抗菌含有廃棄物の管理と処分に関する措置を改善し、製造現場、農場、病院、その他の供給源からの流出を改善するよう求めている。
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この発表で引用されているランセットの研究論文によれば、毎年約500万人が薬剤に耐性をもった病原菌によって死亡しているそうだ。
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抗菌(耐性菌)を増やさないことは人類にとって大事なことであることは誰も否定できないだろう。
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この発表の1週間後には、ある大手メディアもかなりの紙面を使って同じテーマを報じている。となると、この方向性の意図は何か、と考えざるを得ない。
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薬剤というと、マラリアにもコロナにも絶大な効能があることが実証済みのあの伊ベルメク珍も該当する。
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つまり抗菌出現防止・環境汚染防止を理由に、多くの治療薬剤を予防接種枠珍に切り替えていくという宣言ではないか。事実、この発表中の「行動要請」にはそれに関わる内容が盛り込まれている。

「水、衛生、衛生(WASH)、ワクチン接種、バイオセキュリティ、畜産および福祉対策を含むすべての分野で効果的な感染予防および管理措置を実施することにより、抗菌使用の必要性を減らす。」

マラリアについても、すでに枠珍接種が進められようとしている(→関連リンク)。

今後、この方向が「治療よりも予防を」「治療薬ではなく予防接種を」のプロパガンダとして強調されていく可能性が高い、とわたしは思う。
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◆引用リンク
WHO:世界の指導者や専門家は、抗菌汚染から環境を保護するための行動を求める
World leaders and experts call for action to protect the environment from antimicrobial pollution 2 March 2022
https://www.who.int/news/item/02-03-2022-world-leaders-and-experts-call-for-action-to-protect-the-environment-from-antimicrobial-pollution

2019年の細菌抗菌性の世界的な負担:系統的分析
Global burden of bacterial antimicrobial resistance in 2019: a systematic analysis
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02724-0/fulltext
2 March 2022

◆関連・参考リンク
食品システム、製造施設、人間の健康システムから環境への抗菌排出の削減
Reducing Antimicrobial Discharges from Food Systems, Manufacturing Facilities and Human Health Systems into the Environment
Call to action by the Global Leaders Group on Antimicrobial Resistance- March 2022
(※これは上記引用リンクの後半にも掲載されている。)

初めてのマラリア枠珍ワクチン勧告が、ポジションペーパーとマラリアのためのWHOガイドラインに掲載 2022年3月4日
https://www.who.int/news/item/04-03-2022-first-ever-malaria-vaccine-recommendation-now-published-in-a-position-paper-and-in-the-who-guidelines-for-malaria

◆関連投稿
アフリカが最大の課題とされる事情
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=489680146143891&id=100053057288127&__cft__[0]=AZWvyn0VcKOjgKT8zCgHCWoSNXICcWmLC4-l0p2TZSJXAWGIf2MWf03b60eoJl-FeIPpJuGhRGZU7FX0OY7684k8iwbreDsuHCbT2Wua3KFEON4eXQkaLkXL7NIskwukHHw&__tn__=%2CO%2CP-R

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=491103229334916&id=100053057288127