有機リン
 
有機リンは農薬の一種で、炭素−リン結合を含む有機化合物の総称です。
神経系・呼吸器系に対する毒性がある化合物が多いことから、第二次世界大戦前後から殺虫剤として農薬に使われてきました。 
農業用、家庭園芸用、殺虫剤または殺菌剤、除草剤として使用されていて、その後、河川に流れ出し浄水場から水道水に入ってきます。
このほか水道水には台所用洗剤も混入します。
「ホス(phos)」と付く農薬はたいてい有機リン剤だと思えばいいでしょう。
人に対する神経毒性が高い化合物も多いため、神経ガスとしてサリンなどが開発されました。
ベトちゃんドクちゃんといえば思い出すかもしれません。
 
主な中毒症状として
縮瞳、発汗、流涎、筋れん縮といった特徴的な症状に加え、血清および血球のコリンエステラーゼ活性が著しく低下することから、臨床症状だけでも診断できる代表的な中毒症とされます。
重症の場合では徐脈(じょみゃく)、呼吸障害、肺水腫(はいすいしゅ)、昏睡(こんすい)となり、死亡するといわれます。
こういう物質を毎日まいたらエライことになりますね。
 
主な使用場所として、木材防腐剤(テトラクロルビンホス、フェニトロチオン、プロペタンフォス クロルピリフォス、ホキシム、ピリダフォンチオン、等)が使用され、住宅室内に農薬蒸気となって体内に吸収されています。
防虫剤なんかに普通に入っているんですよ。
 
電車、バス、タクシー、航空機、などの、車内、機内、消毒にも使用されています。
塩化ビニール、ウレタンフォーム、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、の可塑剤、難燃剤、ガソリンの添加剤、潤滑油添加剤、として燐酸トリオルトクレジル(TOCP)、 が入っていますし、床みがきワックスの可塑剤に燐酸トリエステルが入っています。
ちなみに妊娠中絶薬の成分の1つにTOCPが入っているそうですし、眼科の縮瞳薬として、エチルパラニトロフェノールが入っているそうです。
疥癬治療薬の軟膏にフェニトロチオンが入っていて、 動物の内服用駆虫剤としてカルクロホス、トリクロルホン、ジクロルボスがはいっています。
 
イヤイヤ、私たちの周りの様々なところに、ベトナム戦争でまかれた猛毒物質が蔓延してるんですね。
防虫剤なんて有機リンのシャワーを浴びているようなものでしょうか?
 
<おかんと医者の社会科見学より引用>

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