ウィルス学的にはコロナパンデミックは終息し、オミクロン株の出現により第5番目の風邪コロナウィルスとして、人類との共存・共生が始まりつつあると言われています。

ウィルス感染についての、宿主側の免疫機能、栄養、エネルギー代謝などの基礎医学的情報について、感染症専門家はこれまで完全に無視していますので、講義用に作ったパワーポイントの1枚を短い動画ファイルにしてシェアしたいと思います。

進化の過程で、ウィルスとの共存・共生システムを構築してきた人類は、日常的にウィルスも含めた多くの微生物とともに生活してきました。それを可能にしているのが免疫システムです。このことは、医療系大学では基礎医学の教科書レベルの内容として一般的な事実です。

免疫防御機能は、動画の図のように「物理的防御」「一次防御(自然免疫)」「二次防御(獲得免疫)」の3つに分かれます。この中で、抗体が果たす役割はごく一部に過ぎません。また、免疫システムは何も特定のウィルスだけに対処しているわけではありません。

他の多くの病原微生物や「がん細胞」に対しても、免疫細胞は絶えずパトロールしながら早期に対処して、大事に至らないように日夜頑張っているのです。その免疫細胞の材料や活動のためのエネルギー源として、食事から摂取する栄養素と十分な休息と睡眠が重要な鍵となります。

通常の自然感染においては、この3つの防御システムによりウィルス量を段階的に減らすことで、共存・共生が可能となっています。従って、各自の栄養、睡眠、ストレスの程度で、無症状や軽症で済むこともあれば、発熱や倦怠感などの症状が出たりすることもあります。

mRNAワクチンは、大量の抗体を強制的に短期間に作らせることで効果が期待できるということになっていますが、そのためには大量のエネルギーと栄養素が消費されます。また異物であるワクチン成分は、免疫機能で排除されずにスパイク蛋白を作れるように遺伝情報の一部を変更し加工されています。

すなわちワクチン自体が持つ、自然免疫回避作用とT細胞による免疫抑制増強効果に加えて、がん細胞や他の細菌などから身体を守るための免疫防御機能に必要なエネルギーが、特定ウィルスの抗体だけを作ることに消耗されてしまうということが起こります。

その結果、免疫システムそのものが一種のバッテリー不足状態で十分に機能できず、誤嚥性肺炎や細菌性肺炎を起こしやすくなり、通常は免疫細胞により早期に排除されていた「がん細胞」が急激に増殖するという現象が起こっていると考えられます。

特に高齢者は、元々少ないエネルギーで健康状態を維持しているため、ワクチン接種による大量のエネルギー消耗状態は、全身状態にとってはマイナスの影響を及ぼします。たとえワクチンによる新型コロナの重症化予防効果があったとしても、他の細菌感染症や基礎疾患の悪化により重症化する可能性が高まります。

遺伝子ワクチンが重症化を防ぐのは、ワクチン自体が持つ免疫抑制作用により、サイトカイン・ストームという免疫暴走を抑えるためと言われています。今回のオミクロン株はこれまでと異なり、ACE2レセプターには感染せず血栓症も起こさないことから、ワクチンによる重症化予防効果は期待できません。

私自身も、3回目接種をした病院スタッフが軒並み感染して休んでいるという現実や、ワクチン接種が始まって以来、毎年の健診で異常なかった人が急に進行がんと診断されたり、ワクチン接種前まではずっと正常だった心電図に、異常所見が急に出現したりということを経験しています。

3回目接種や若年者や子どもへのワクチン接種を推奨している、政府と感染症専門家の主張は本当に正しいのでしょうか。1回のワクチン接種で、12兆個(ファイザー)~36兆個(モデルナ)のmRNAの脂質ナノ粒子(LNP)が直接体内に入り、さらにその数十~数百倍のスパイク蛋白が産生されます。

自分の細胞が作りだした膨大な量のスパイク蛋白の全てを、十分に処理できるだけの中和抗体が誰にでも産生できているのでしょうか。血管内皮細胞から出てきたスパイク蛋白が効率的に処理できなければ、局所での炎症と血栓が全身のどこでも起こり得るのではないでしょうか。

心筋に栄養を与える冠状動脈でスパイク蛋白が発現すれば、血栓により急性心筋梗塞が起こる可能性はないのでしょうか。脳の血管でスパイク蛋白が発現すれば、脳梗塞や脳出血が起こる可能性はないのでしょうか。

筋肉内には豊富な血管とリンパ管が存在しています。注射部位の筋肉が多いと血管やリンパ管も多く走行しています。若年者の男性に心筋炎が多いのは、上腕部の筋肉が多いため、より多くのワクチンの脂質ナノ粒子が血流に乗って心臓に達しやすいからではないでしょうか。

これまで感染症専門家や政府が、マスメディアで主張し実施してきた感染症対策としての自粛・隔離・ワクチン接種という方法が、いかに非科学的、非論理的(非合理的)、非倫理的であるかということの検証は、これからが本番です。

パンデミック・パニックが終わり、人々が不安・恐怖・世間(同調圧力)などから解放され、自由に物事を考えたり意見を言ったりできるようになって初めて、本格的な検証のための調査・研究が可能となります。そのために今できることを、少しずつでも実践していきたいと思います。

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