【質問】

四有(しう)について、教えて下さい。

【回答】

仏教において、人が生まれてから転生するまでの期間を、四つに分類した言葉です。

🔘生有(生まれる瞬間)
🔘本有(生まれてから死ぬまでの期間)
🔘死有(死ぬ瞬間)
🔘中有(死んでから転生するまでの期間)

仏教用語で「有」はサンスクリット語 bhavaの訳で「生存」「存在」の意味になります。

衆生の存在のあり方を期間別に4種に分類したもの。

 (1) 死んでから次の生を受けるまでの期間である中有(ちゅうう)

(2) それぞれの世界に生を受ける瞬間を意味する生有(しょうう)

(3) 生を受けてから死ぬまでの一生の期間である本有(ほんぬ)

(4) 死ぬ瞬間を意味する死有(しう)の4種をいう。

「有」とは生存のこと、ものが存在する状態をいう。
「四有」は、輪廻転生の1サイクルを四つに分けたものです。

存在する状態を有(う)と言います。

心の働きや感情を持つものを、
「有情(うじょう)」といいますので、生きているものの総称として使われています。

これを、また「衆生(しゅじょう)」ともいいます。

この有情が、迷いの世界で輪廻転生する時に、その1サイクルの中で、どのように存在するのか、
その存在の状態を四つに分けたのが、「四有」です。

『苦楽の地 代わる者無し 撒いた種
 撒いた種 自業自得で 担い行く
 善し悪しの 因果の理法 狂い無し
 過去の種 花を開いて 実を結ぶ』


https://www.facebook.com/groups/yuishiki.jiko/permalink/2088044954675972/