【♥よしりん講和♥=選びに選び抜くと満足度が劇的に低下する、悔いの無い人生を歩む、超簡単な方法=】人は多くのものから選択するとき、二つの方法によって選択します。一つは『最大化』、もう一つは『満足化』です。最大化とは、あらゆる選択をできるだけ広げて最もその人に対して有利になるものを厳選して決める方法です。かつては図書館などでしたが、現在はGoogle検索ですよね。もうひとつは、自分が満足するものを直感で決めてしまう方法です。これは野球の選球眼などが典型です。日常生活では、じゃんけんが『満足化』の選択になります。前者は、たとえばドクターショッピングする患者や、就職する企業をネットで調べまくる大学生のようなものです。この方法である研究結果があります。ローラ・ナッシュとハワード・スティーブンソンらが示した研究で、学生が『最大化』の方法で就職先を検証して就職すると20%も平均より給与が高いというデータがあります。ところが、この『最大化』による選択では、就職先の満足度が著しく低いことがわかりました。

 これは、我々医療人はよく遭遇する事象です。

 ネットで調べまくって、まるで医者より詳しい位に病気や治療法を検索し、その治療の権威者や将来可能な治療法まで調べて、その医者や病院を受診しまくって、結局満足する治療を受けられない患者が山ほどいるからです。

 わたしに、オペの種類や切開線の指定までしたり、薬の種類のみならず、内服方法や投与期間まで指定して処方しろ、という患者さんは山ほどいます。

 また、『○○大学の○○先生と全く同じ術式のオペでしてください。ネットでしらべたら、一番成功率が高いです』とか、『iPS細胞で将来再生治療をうけるので、それまでもつ術式でオペしてください』など、日常茶飯事です。

 ちなみに、iPS細胞はいまだ臨床応用はノーベル賞を受賞してから13年ですが、結局ゼロです。

 臨床の現場にる我々は、将来の希望や夢の治療にかけている暇はなく、今治療しないと死んでしまったり、障害がのこる患者さんに『iPSができるまで待ちましょう』とは絶対にいえません。

 これらの患者の多くが、早く治療していれば治ったのに、『最大化』を望んだためにチャンスを逸して、初診よりも悪い状態になって取り返しが着かなくなっているからです。

 一方、『満足化』では、冒頭で述べたようにじゃんけんが一番分かりやすいたとえです。

 もし、じゃんけんを『最大化』でするとなると、相手がどんな手をだすのか分析し、またその周囲の状況を鑑みて最も勝率の高い手を出すことになります。

 これが一対一のじゃんけんならともかく、30人40人と一緒にじゃんけんをして、勝った人だけ残る…というルールでしたら、分析などしている暇がありません。

 つまり、『直感力』以外に選択しがないのです。

 じゃんけんで負けて「わたしには分析力がなかった。もっと次から、データを集めて挑まないと」ともう人はいませんし、じゃんけんで勝った人が「やった~~‼分析力の勝利だ‼」という人もいません。

 そして、じゃんけん大会で優勝したひとは「やった~~‼」と、たかがじゃんけんでもとても素直に喜びます!

 その勝因は?と尋ねられたら「勝負運がつよかったから」とか、「直感でしたね」などと言います。

 実は、後悔しない人生にとっての最大のヒントがここにあります。

 つまり、人は分析すれば分析するほど不幸せになり、直感で選べば選ぶほど、満足度が上がるのです。

 これは、恋愛と同じ。

 ある女性が、

 「わたしの好きな人は、学歴がJAL(常置青山立教大学)以上で、年収が800万円以上、身長が170cm~175cmで、田舎の出身でなくて、長男でなくて、趣味が私と同じサーフィンで…」

 と、検索をかけて、仮にその検索と合致する男性がいたとしても、検索された男性が、その女性のことを好きになるか、あるいは結婚するかはもっと別です。

 もしも、その男性も検索をかけていたら、マッチング率は事実上、無限大分の一、つまり出会える可能性は皆無です。

 でも、直感であの人が好き!となれば別です。

 好きと告白されて嫌な思いをする人は殆どいませんから、直感でアタックしていれば、数回のうちに一回はつきあえます。

 まさに、じゃんけんと同じです。

 そもそも、人間以外の動物で、発情期に検索力を駆使し『最大化』をしている動物などいません。直感による『満足化』のみです。

 そして、エサをみつける、捕食も常に満足化です。

 肉食動物のライオンが、「どのシマウマがいいか、良く熟考してから、捕まえて食べよう」とおもっていら、シマウマは必ず逃げてしまいます。ライオンは直感で、食欲と家族に食べさせる肉、そして雌ライオンがお乳をだすのに必要な量の肉を勘案し、そのなかで最も捕まえやすくて食べやすいシマウマを、これら全ての要素を瞬時に分析して『満足化』によって選択するのです。

 そう、じつは『満足化』は、直感力による選択で、いま話題になっているAI(人工知能)がいま正に人間から学んで出来るようにしようとしている、最も可変定数の多い高度な分析力をおこなう超高度な能力なのです。

 冒頭で述べた、野球で打者が『今打つ‼』という選球眼、バスケットボールの試合で『今シュートする‼』という勝負勘、テニスの試合で『いま、フェイントでドロップショットする』という駆け引き、これはスポーツで出来ても、人生でできなければ、ただのスポーツ馬鹿です。

 直感力は、人生でこそ使い、これをしている人が、貧しくとも、学歴が無くとも、満足している人生を謳歌しているひとなのです。

 選択より満足。

 あたりまえです。

 だから、最大化よりも直感力を鍛える方がよいのです。

 え❓直感力の鍛え方ですと⁉

 簡単です。

 普段から、検索力を使わないで行動することです。

 そのお店の雰囲気や待っている人の気配をみて、居酒屋をさがす。

 あるところに行くとき、突然裏道に入る車をみて『あ、地元の人しかしらない近道だ‼』と推察してついて行ってみる

 こんな簡単な方法で直感力を鍛えるのです。

 ググったり、カーナビつかわなければよいのです。

 もちろん、急いでいるときや、書類作成などのときにはスマホもカーナビも使っていいですよ。

 要は、遊び感覚で普段から直感力をきたえることが、後悔しない人生をつくるのです‼

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