奈良県内の会館にて自動販売機で
マスクが瓶詰めで売られていました。
200円。

カップ酒のような瓶にマスクが2枚詰め。
ついマスクを忘れた人向けに、とっさのマスク
ですね。
自動販売機業者からすれば新たなニーズ
になりますね。

「とっさのマスク」。
これはコロナ商事営業部も新たな競合他社
が出てきましたね。
※分かる人だけには分かります。

コロナ商事営業部としては、
・世間体マスク
・とりあえずマスク
・いちおうマスク
が日本人の世間体重視、同調圧力の中で
新たな3本柱商品となり営業部の山田幸太郎は
営業成績を飛躍させているのですが、自動販売機
でのマスク販売は見落としていましたね。

うかうかするとコロナ商事の売上に響きます。

コロナ商事営業部、緊急営業会議ですね。

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前回投稿の続き。

コロナ商事営業部の緊急営業会議のために
200円払って購入してみました。

梅田部長のもと、見落としていた自動販売機
による競合他社の「とっさのマスク」の対策
を行う。
しかし山田幸太郎はすぐに対策を見出だし
ました。

まず、たかだか2枚の使い捨てマスクに
重量感のある瓶を使うことは無駄使いだ
とする消費者のクレームも予想されること。
それに対抗すべくコロナ商事としては、
・自動販売機での販売用パッケージを早急に
    製造依頼する
・商品名は「テキトーマスク」として瓶詰めで
    はなく、ビニール製の袋詰めにして自動販売機
    にて販売を行う
・瓶のコスト分が浮くため、それを活用して
    3枚入りにして差別化を図る
ことを提案した。

また、瓶詰めの利点として考えられる事は、
・マスク2枚を使い捨てた後にコップ代わりとして
利用できる
・またはコップ代わりではなく簡単な小物入れや
小さな花などの一輪挿しに利用できる
という点が挙げられました。

しかし、この瓶にそこまでの再利用の価値を
見出だす購入者が果たしてどれだけ存在するのか
という疑問も指摘され、確かに中途半端な瓶で
あるために大多数の購入者は不燃物として捨てる
だろうとの見通しとなり、この点については静観
する事に決まりました。

これを以て世間体マスク、とりあえずマスク、
いちおうマスクの3商品に次ぐ4つ目の主力商品
として今回の「テキトーマスク」を位置付けること
を確認してコロナ商事営業部の緊急営業会議は
終了しました。

山田幸太郎は(株)エレガンス高垣の高垣麗子社長
にも相談を持ちかけ、これにファッション性を
加えることが可能かどうかを検討する予定です。

何か山田幸太郎に私の思いが投影されそう
ですね。
しかし山田幸太郎は私の投影ではありません。

分かる人だけには分かりますが、このコロナ商事
物語はサブアカウント「木村まさはる」にて随時、
不定期連載中です。
私自身、楽しみながらアドリブで書いている
このコメディー小説ですが、登場人物が次々と
躍動して予想外に広がりを持つ現実社会的な
企業小説になりました。

ご興味ある方はご覧ください。

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