糖の問題
 
砂糖は数ある食品の中でも最強に近い毒である。
もともと人間の体は砂糖を直接取るようには出来ていない。
糖はコレステロールに影響を与え粥状動脈硬化を作り出す。
この糖化は活性酸素を生み出し過酸化を誘導する。
糖化が進むと体内ではAGE(糖化最終生成物)が生成され、それが粥状動脈硬化を助長する。
 
糖分は脳を動かすための必須成分ではないか?と思う人がいるだろう。
それは一面的には間違っていないのだが、それを単純に補充すれば体は甘えてろくな状態にはならなくなるのだ。
だから糖化の弊害は動脈硬化に限った事ではない。
砂糖は細胞を崩壊させやすくなり、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因となり、癌にもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせる。
精神的に人を狂わせる機序を反応性低血糖などで説明しようというのが分子栄養学に代表される考え方だ。
 
特に白砂糖はミネラルが皆無であり、代謝の過程で体内のミネラル、特にカルシウムやビタミンBなどを使ってしまう。
また怖いのは白砂糖だけではなく、三温糖、黒砂糖なども同じである。
 
糖はよくないというがでは糖質を全くとらなくていいのかというとそれは違う。
ここで重要なのは出来るだけ間接的に糖質をとることの重要性だ。
つまり糖の成分が少なく、食べ物として糖質だけでなくビタミンやミネラルが豊富で、分解されながらゆっくり糖質が吸収される食物ほど良いということだ。
この話の代表格が白米である。
白米は栄養がはぎとられた上に糖質に変化しやすい精製品なのだ。
海外の医療評論家は口々にこういっている。
「なぜ日本人はあんなに有効な栄養食(玄米など)を放棄したのだ?」と。
要するに精製されていなければいないほど、マシな炭水化物であり、とるべき糖分だということが言える。
これを示す端的な指標の一つがGI値である。
GI値はブトウ糖の吸収と血糖上昇を100とした場合、他の食材がどれくらい糖を上昇させるかを示したものだ。
ここでは糖の弊害を考えればGI値が低いものが推奨されるわけだが、何でも低ければまたいいわけではないということに、栄養素の難しさがあるともいえよう。
しかし重要な指標であることは間違いない。
栄養素の意味でも糖分の意味でも玄米や全粒子のパンは重要なのだ。
 
<医学不要論より抜粋>

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=4843995679017480&id=100002212881426