内海家の食卓
 
食品の危険性についてこれだけ語っていると、「じゃあ、内海はいつもどんな食事をしているのか」と気になる方もいるでしょう。
実際、講演などでも非常によく聞かれる質問です。
そこで、私自身の実際の食生活について、ここで少しオープンにしてみたいと思います。
 
まず、私はそもそも「食事は楽しいもの」というのが前提にあります。
「美味しいものを食べたい」という気持ちもきっと貪欲なほうです。
ですから、「社会毒をすべて避け、栄養だけにこだわった食事」というのはナンセンスだと考えています。
これまでお伝えしている農薬や肥料を避けて育てられた野菜や、自然の中で生き物としての尊厳を大切にされながら育てられた肉、人工餌や抗生物質などを投与されていない天然の魚、そして食品添加物の入っていない昔ながらの製法でつくられた調味料は、そもそもおいしいのです。
だから、私はそういった食品をできるだけ選ぶようにしています。
100%社会毒を避けることはどだい無理な話ですし、社会毒だけに目を奪われている食生活はある種のノイローゼ。
食べることは生きることですから、食べることが楽しくなくては、生きることもつまらないじゃないですか!
 
我が家の最近の食卓では、肉や魚などの動物性のメニューが50~60%、野菜や果物などの植物性のメニューが40~50%と、やや動物性を多めにしています。
健康で長寿だったと言われるインディアンやイヌイットなどの古代人は動物性が70%だったそうですが、現代にそれを行ったら、人口が多すぎるので食の奪い合いになってしまいます。
それに古代と違って、現在の肉や魚は生態濃縮が進んでいること、また肉や魚は解毒力が弱いのです。
また、彼らが住んでいた場所と違って、日本は海も川も森もある場所に住んで、さまざまなものを食べて長生きしてきた民族ですから、「雑食」が向いていると思っています。
 
野菜は消化が悪いですが、デトックス効果や植物固有の栄養素と摂れるという観点もあるので、社会毒の多い現代では「まごわやさしい」に代表されるような植物性のものをやや増やしたほうがいいとの考え、肉食だった古代人の食べ方よりはやや野菜を多めに摂るよう心がけています。
 
そして、水は飲み水に関してはウォーターサーバーを使用し、料理ではキッチンの蛇口に取り付けた低価格の浄水器を通したものを使っています。
「あれ? ウォーターサーバーって害が入っているのでは?」と思った方もいるでしょうか。
あれだけ食品の害について語っておきながら、「自分自身は毒のあるものを使っているじゃないか!」と思われるでしょうが、その通りです。
毒は絶対に摂取しないなどと神経質にやっていたら長続きしませんし、それでは楽しいはずの食卓も息苦しくなってしまいます。
もしかしたら、我が家の食卓を見たら「食品に気をつかうのも、この程度でいいのか」と少し気を楽にして実践できるのではないでしょうか。
 
神経質にとらえないで「70%くらい毒を避けられたらいいなぁ」くらいの感覚で取り組むのが長続きのコツです。
要は、食品に対して害があることを知ったうえで摂取するのか、知らないで摂取するのか。
そこが一番重要なのです。その後の選択は個人の自由です。
 
<あなたを殺す食事生かす食事より抜粋>

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