「騒動に気付く人」
30年前、僕は役者ではなく、あくまでも影の存在だった。
ビデオカメラの後ろで、ただ役者に支持を与えるだけである。いわゆるテレビディレクター。
それを観るテレビの前の人たちは、役者だけの世界を見ている。
ある意味、虚構である。
だが、その映像の目的は、影の存在である製作者が発している。
役者は演じているだけで、真実は裏に隠されている。
そう言えば、よく植物の声が聞こえるんですねと言われた。
そう見えるのかもしれない。
いつも野菜を見て、状態と原因と解決法を速攻で答えるからだろう。
でも、声が聞こえるのではなく、真実を声に置き換えているだけ。
畑で見えているのはテレビの世界と同じ役者。
植物には植物の都合がある。彼らはその真実を、表面に表したりはしない。
それを見つけるのは、いくつものパターンの中の一つと合致させる検索能力。
この状況だと原因はこれで、この後こうなって行くだろうという推測が、瞬時に引き出せること。
つまり、それがある意味、声。
経験を積み重ねていくと、植物の声が聞こえてくるということである。
さて、今のコロナの話をしてみよう。
まず、経験はない。経験がなければ検索能力は働かない。
これが一般的な人の例。
その中で稀有な人たちがいる。経験を推測で補完できる能力を持つ人。
自分が人生の中で幾多の経験をしてきて、その経験を他の現象に置き換えられる能力。
この能力を持っている人は案外少ない。
ドラマは役者が演じているだけだと、冷静に判断できる人。
誰かが動かしていると瞬時に理解できる人。
それができる人から見れば、できない人が不思議でならないはずだ。
だが、現実には、できない人の方が多いのである。
もし、この騒動に疑問を持っているなら、あなたは少なくともその能力を持っている。
その能力を持つ者は、植物の声が聞ける人。
騒動の嘘に気付く人と、無肥料無農薬で自給農ができる人とは一致する場合が多い。
僕は多くの人をこの世界に引き込みたい。
来年も、止まらず動き続ける。
無肥料栽培で実現する自給農の世界へようこそ(笑)。
取り止めもない話に付き合ってくれてありがとう。では、おやすみなさい。
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