【質問】

「ガタピシ」の心について教えて下さい。

【回答】

人間には「我他彼此(ガタピシ)の心」があります。

これは末那識(まなしき)の心によって起きるもので、自分の、
「我のついたもの」と、
「我のついていないもの」とを分ける心です。

そして、我のついたものは大事にしても、我のついてないものは、
「これは自分とは関係ないから」と無慈悲になる心です。

自分のものと、そうでないものとの間に、落差がある心のことです。

この心は同じ相手であっても、
思い通りになる時は、可愛がり、
思い通りにならない時には、冷たくなる心でもあります。

しかし、私たちは相手に対してやったことは、因果応報で
必ず自分へと跳ね返ります。

「これは自分ではない」と相手にやったことでも、冷たくしたことは、自分が思い通りにならない時に、周りから冷たくされているように感じて苦しみます。

結局、「自分と関係ないから」といって、冷たくしていい人は一人もいません。

真実から言ったならば、相手は自分です。

唯識学で言いますと、相手は心の「投影」であり、「影像」であり、「相分(そうぶん)」です。

「相手に発信した感情は、すべて自分に返ってくる」と思って、優しくしていかなければならない人たちばかりです。

これが本当に分かれば、人生は幸せなものに変わるのです。

『世の中の 千変万化は 誰の業(わざ)
 種々無量 千変万化は 蒔いた種
 誰も皆 因果因果で 流転する
 不思議なり 貧富美醜は 誰の業(わざ)
 毎日が 自分の果報を 描きつつ』

『人にした事って、いつか返ってくるよね。
 良いことも、悪いことも。
 自分が良いことをされた時は、恩返しをしたいし、
 悪いことをされたら、とらわれない寛大な心を持ちたい。
 当たり前だけど、思いやりというのは、すごく大切である』


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