【質問】

「たとえ相手が病気であったとしても、自分と同じ人間なのだ」と見るべきだと思いますが、如何でしょうか。

【回答】

世の中の風潮として、社会に上手く適応できなくて、もがいている人を見て、その人のことを、

「発達障害だ」とか「精神病だ」と決めつけて見る傾向があるように思います。

確かに「病気だ」と見れば、その人は病気かも知れません。

しかし、そうして、その人を
「普通じゃない」と決めつけることによって、無意識のうちに、その人に対して、

「あなたは病気なんだよ」というイメージを植え付けているのではないでしょうか。

誰でも「自分は普通だ」と思いたいし、社会に上手く適応できないことで、

「自分は普通じゃないのではないか」と悩んでいるかも知れない。

それを「あなたは病気だ」と決めつけることで、
「あなたは普通じゃない」と烙印を押すことになってはいないかと思うのです。

「病気だ」と言われて安心する人もいれば、
「病気だ」と言われて落ち込む人もいる。

そんな色々な人がいるのです。

そして、たとえ相手が病気であったとしても、
「自分と同じ人間なのだ」と見て欲しいのです。

どんな人も、同じ人間。

病気を抱えていたとしても、
社会に適応できなかったとしても、
身体に障害があったとしても、
自分と同じ人間なのです。

それを自分の考える普通と違うだけで、

「この人は普通の人じゃない」と思って見ることは、相手を無意識のうちに傷つけていることになるのです。

人は自分が傷つくことは敏感な癖に、他人を傷つけることは鈍感なものです。

だから、自分が傷ついた時に、
「自分も相手に同じ事をしてはいないだろうか」と思って、

「自分の言動を反省できたらいいな」と思います。

みんな違って、みんないい。
みんな同じ人間なのです。

『好き嫌いで生きていたら
 人生は狭くなる。
 受け入れ難いモノを
 受け入れた時、
 幸福の輪は広がる』

『好き嫌い 好き嫌い
 好き嫌いをするから
 大きくなれない。
 好き嫌いなくして
 大きく育て』

『他人と比べて得られるのは、
 失望と嫉妬だけである。
 比べるなら過去の自分だけ』


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