【よしりん講和 健全な体に健全なこころが宿る、東洋医学でいう神(シン)とは?】これから、この動画の解説をします。内臓感覚という言葉があります。
・ムカつく=いやな相手がいると胃がムカムカする。
・腹が立つ=イラつくと胃が立ったような気がする。
・はらわたが煮えくり返る=小腸が異常に動く。
・肝が据わっている=肝臓が微動だにしない。
・胆力がある=肝臓が動かないとものに動じない気力がある。
・肝っ玉母さん=肝臓がしっかりしているつよいお母さん。
・度肝を抜く=しっかりとした肝臓に穴が開いた感じ
 ・肝に銘(めい)じる=肝臓に確認して二度とミスをしない
 ・血が騒ぐ=血を作る脾臓が動く
 ・胸が痛む=辛い事などで心臓が痛い
・頭に来る=丹田(小腸)にあった氣が頭にあがる。
…などキリがありません。
 話は変わりますが、日本では脳死移植が殆どありませんが、脳死移植が世界一のアメリカでは、2012年の1年間に実施された臓器移植は、心臓移植2,300例以上、肝臓移植6,000例以上、腎臓移植16,000例以上です。人口100万人あたりの心臓移植実施数はアメリカでは5~6人であるのに対して日本では0.05人で先進国では世界最低数であり、日本の100倍以上が数十年前からおこなわれています。
 アメリカでは、臓器移植すると、性格が変わることがよく知られています。これを、内臓の『記憶転移』といいます。
 怒りっぽいひとが穏やかになったり、クラッシックが好きな人がロックが好きになったりなどはよくあることです。
 それどころか、その内臓を移植した人の記憶まであることがあります。
 人間の神経の80%は小腸にあり、近年の研究で消化器の中でもおもに小腸で感情が支配されていることが医学的に分かってきました。
 その小腸も含めた腸内フローラ(腸内細菌)を整えると、うつ病がなおったり、アレルギーが治ったりすることもしられ、米国では精神疾患の治療のために、便移植をすることがあります。
 日本でも、感情と消化器の病気である、IBS(過敏性腸症候群)の治療として、慶応大学と慈恵医科大学で、便移植の臨床治験が行われているのは有名です。
 人間は高度に脳が発達し、まるで脳が体を支配していると勘違いしがちです。
 しかし、ほとんどの動物は、内臓が生物の心を支配しているのです。
 例えば、イソギンチャクです。イソギンチャクなどの腔腸動物は人間の先祖です。口と肛門と生殖器が同じで、入り口も一つしかありません。しかも、目も耳も脳もありません。交感神経もないので、消化器を掌る副交感神経しかないのです。しかし、イソギンチャクも突っついたりすると口を閉じます。きらいな食物をいれると吐き出します。味覚も視覚もないどころか、脳も無いのです。でも、内臓感覚で要らないものは受け付けません。これが、生物の感情の源なのです。
 ですから、納得できないと『腑に落ちない=内臓で理解できない』という言葉があるのです。
 下の図は、東洋医学での内臓と心のあり方です。
 西洋医学では、心臓がわるい、肝臓がわるい、などと言います。
 しかし、『なぜ、心臓がわるのか?』『なぜ、脾臓がわるいのか?』とは診断しません。
 だから、原因除去できないので、一生不整脈が治らないのです。
 消化器を鍛えることが、強い精神力を鍛えること、しかもどの臓器がどのような気質に関係があるのかを理解することが、強い人間になることを意味します。
 経営者は、意図的にこれをコントロールする必要があります。
 何故ならば、自分の精神が自由にコントロールできなければ、社員やその家族、クライアントの精神のコントロールなどできないからです。
※東洋医学でいう、神(シン)とは、神様でのことではありません。五臓を掌る感情などを支配する、内臓感覚の事です。
※東洋医学でいう脾は、いわゆる脾臓ではなく、解剖学的な膵臓と脾臓に一致します。

内臓に感情が宿る【病は気からは本当だった!!】【吉野敏明】


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