■やはり変だよ。進化論!

「生物は突然変異を繰り返して進化してきた」

・・・と、とっくの昔に論破されている屁理屈を未だに捨て切れずにいるのが進化論学者である。何度も書くが「突然変異」とは「遺伝子=DNAの変化」を指す。細かい議論の前に「世間の常識」を確認しておきたい。

■エントロピーの法則(エントロピー増大則)

解りやすく言えば「無秩序増大法則」である。ある系に一定の秩序を持たせて「整った状態」を維持するためには「何らかのエネルギー」が必要だが、エネルギーの供給を断ち、自然に任せて放置すれば、その系は必ず「無秩序」へと向かう(無秩序が増える)

整理整頓された部屋=秩序のある系だが、この秩序を維持するためには毎日の管理(清掃や整理)が必要不可欠である。管理と言うエネルギーが無ければ秩序は無秩序(散乱・混乱)へと向かう。

魚は、その身体構造(秩序)を維持するために生命エネルギーを消費している。秩序を乱す要因はこのエネルギーによって取り除かれるため、今日、魚だった生物は明日も魚である。しかし強い放射線などで「秩序を維持する仕組み=DNA」を破壊されると、魚は魚のとして人生を生きることが出来ずに死滅する。これは魚に限った反応ではない。バクテリアもミミズも、果ては人間に至るまで同じ反応を示す。

現在の秩序を維持するだけでも相当のエネルギーを消費しているわけだが、これを「新たな秩序」に入れ替えるとなると、別系統(外部)からエネルギーを引っ張りこむしか方法がない。生物は自分自身の秩序を書き換えるためのエネルギーを有していないからだ。

「秩序の書き換え」=これは現代の人間社会では部分的に実現している。言うまでもなく「遺伝子組み換え」がこれに当たる。小さな細胞の中心にある極小の分子・DNAを精密に組み換えるために必要なエネルギーを想像していただきたい。数十名~数百名~数千名の研究者たちの労力と計算、そして繰り返し行われる実験。または「DNAシーケンサー」という巨大な電子機器を開発~稼働させるための電力などなど。膨大なエネルギーの投資があって、初めて「遺伝子組み換え」が実現しているわけだ。

しかし進化論学者はこの「遺伝子組み換え」が自然現象として起きると主張している。それが「突然変異」だと言うのだ。魚のヒレは突然変異によって「手足」となったと言う。この「手足魚」が、その後の環境において「優位」だったために増えて、やがて陸地へ上がって両生類になったと言っている。

何度も言うが「遺伝子組み換え」は自然には起きない。放射線などで秩序(DNA)が破壊されれば、当然だが無秩序が増大する。「ヒレ」という秩序が破壊され「手足」という新たな秩序が誕生するなどというバカげた話は進化論学者の脳内だけで成立する与太話である。

ついでに言うならヒレが手足なった魚が、何故「環境適合的に優位」なのか?水中で生活しているのだから、ヒレが手足になってしまったら素早く泳ぐことが出来ずに、容易く捕食されるため、その種族はあっという間に絶滅するだろう。