ADE(抗体依存感染増強)論文、ずいぶん増えてきました。

「ADEを起こしやすい株が競争に勝つのは偶然ではなく、
ウィルスが免疫系に対抗して進化する性質を持つためです。」

これに尽きますね。変異株の進化に従って、このリスクは増大していくはずです。

だからこそこの「ワクチン」(mRNA)は、長年認可されてこなかったのです。
そして今も、認可などされていません。

(効くか効かないかで言えば、「ターゲティングした株」については、ものすごく効きます。今までのどのワクチンよりも効きます。だからこそ、ウィルスは、それをすり抜けるように変異する(具体的にはスパイク部分が変異したものだけが残る。その「方向」に変異が加速され、それが爆発的に増える。そうしないとウィルスが絶滅してしまいますからね。)ウィルスたちもSDG(サバイバルゲーム)に必死なのです。)

ソース:
J Infect. 2021 Aug 9;S0163-4453(21)00392-3.
 doi: 10.1016/j.jinf.2021.08.010. 
"Infection-enhancing anti-SARS-CoV-2 antibodies recognize both the original Wuhan/D614G strain and Delta variants. A potential risk for mass vaccination?"
Nouara Yahi 1, Henri Chahinian 1, Jacques Fantini 1
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34384810/
(Online ahead of print.)

要旨:
「同じ抗体でもウィルスの株によって親和性は変わるため、コロナウイルス株によって中和抗体と感染増強抗体のバランスは異なるでしょう(写真)。ADEを起こしやすい株が競争に勝つのは偶然ではなく、ウィルスが免疫系に対抗して進化する性質を持つためです。

結論としては、コロナワクチンを接種した人がデルタ変異株にさらされた場合にはADEが発生する可能性があるという事です。この潜在的なリスクはコロナワクチンの大量接種が始まる前からウィルス学者達によって予測され、警告され続けていました。現在発生しているデルタ変異株の流行下においてワクチン接種を推し進める事は、人類にとって深刻なリスクとなり得る可能性があります。」

【写真】株の変異によって、
 抗体中和(Neutralization)と
 抗体依存感染増強(ADE)とのバランスは変わってしまう。

変異は平等に(ランダム)に起こるが、
「ADEを起こしやすい株が競争に勝つのは偶然ではなく、
ウィルスが免疫系に対抗して進化する性質を持つためです。」
このことに尽きるわけです。

このリスクのために、(変異を促すmRNAワクチンが)認可承認されていない、というのが、世界中の信頼に足る専門家の共通見解です。