🔵天才だけが使っている「全脳」…子どもの潜在能力の引き出し方!

子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。

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■「潜在能力」に秘められた可能性とは?
すべての人は天才的能力を秘めているにもかかわらず、大人はその5%くらいしか能力を使っていないといわれています。とてももったいない話ですね。そして、この使われていない95%が「潜在能力」と呼ばれているのです。「潜在能力」を使うことができるか否かが、天才と呼ばれる人とそうでない人との違いなのです。

◆脳が持つ「無限の可能性」
しかし、脳が持つ天才的能力といってもすぐには想像できないかもしれませんね。まず、脳が持つ「無限の可能性」についてお話ししましょう。

脳のなかには少なくとも1兆にのぼるニューロン(神経細胞)が存在していて、個々のニューロンは、それぞれが最大10万もの別のニューロンと相互に結合し、つながりあっています。この結合数がいかに巨大なものであるかというと、モスクワ大学のピョートル・アノーキン博士は、

「あまりに大きいため、もし数字で表すとしたら、普通の大きさの文字を1050万kmも並べたほどの桁数になるだろう。このような膨大な可能性を持った脳全体を完全に使いこなせた人間など、いまだかつて存在したこともないだろう。私たちは脳の力の限界を知ることはできない。まさに無限である」

と述べています。つまり、人間の脳は我々が想像もできないような無限の可能性を秘めているというわけです。このほかにも、脳の潜在的能力を示すような例は山ほどあります。

◆「右脳」+「左脳」=「全脳」
それでは、どのようにすれば脳の「潜在能力」を使うことができるのでしょうか。そのためには、右脳と左脳をつなぐケーブルを太くして「全脳」を使うことが必要だといわれています。

世界中の学校教育が学習方法についてほとんど時間を費やしていないのは、人類全体がこの脳の仕組みについてわかっていなかったためだといえます。

そもそも、右脳と左脳の機能が違うことが明らかになったのは1980年代のことで、この研究により、カリフォルニア工科大学のロジャー・スペリー教授はノーベル賞を受賞しました。

その後、カリフォルニア大学のエラン・ザイダル教授によって引き継がれ、いくつかの驚くべき結果が発表されました。

人間の左右の脳は脳梁と呼ばれる、複雑な神経線維の束でつながっていますが、生まれたときには、ほとんどつながっていません。これを精神活動により意図的に発達させると、相乗効果が生じて周りの領域の活動もすべて発達していくことがわかってきました。

つまり、右脳と左脳全体を統合するような脳梁上の配線を太く育成する環境が大切だということです。そして、これが「全脳」を使うということなのです。この「全脳」を開発するためには、幼児期の教育が最も有効だと考えられているのです。

■「偉大な頭脳」の持ち主は全脳を使っていた
歴史を振り返ってみると、「偉大な頭脳」の持ち主は、「全脳」を使っていたということが分かります。

◆アインシュタインの発見と「全脳」
アインシュタインは、ある夏の日に丘の草原のうえでぼんやりしていて、まつげの間から入ってくる太陽の光に乗って宇宙の果てまで進んでいくことをイメージしているときに、時間や空間が通常と変わってしまうことを直感しました。

そして、彼はこの新しいイメージをもとに論理的な説明を加えて、相対性理論を完成させました。まさに、右脳と左脳の統合を行ったわけですね。彼の発見も潜在能力によるものであったわけです。

◆ダ・ヴィンチの才能に見る人間の「無限の可能性」
脳の持つ潜在能力を使ったときの素晴らしい可能性を示す例として、レオナルド・ダ・ヴィンチもあげられます。

彼は、絵画、彫刻、一般科学、建築、機械、解剖学、物理学、気象学、地質学、工学、航空学などなど、様々な分野のすべてにおいて、当時最も優れた業績を残しました。また、どんな弦楽器を渡されても、その場で流麗な曲を作曲し、演奏してみせたそうです。

しかし、このような一見不可能と思えることでも、人間の誰しも持っている脳の潜在能力からすると、十分可能であるというわけなのです。

「この子はこの分野には才能があるが、ほかの分野には才能がない」

と考えてしまいがちですが、脳の力に限界がないとすれば、それはむしろほかの分野の才能はまだ眠っているだけなのかもしれません。

◆子どもの可能性は無限大
人間は誰しも、まだまだ使っていない天才的能力を秘めているのです。そう、子どもの可能性は無限大なのです。そのことをいつも心に留め、たくさん子どもを認めて褒めてあげてください。そして、たくさんの愛情を与えてあげてください。子どもは必ず、その天才的能力を開花させていきます。