代々の 潜在性鉄欠乏を含む 質的な栄養失調の始まりは、胎生期からと思っていたが、こういう事も考えられます。

臍帯切断のタイミング (えな産科ノートより)


産まれる
胎盤が子宮内に残っている
臍帯が赤ちゃんと胎盤を繋いでいる

分娩後
すぐに臍帯をクランプ
これを早期臍帯クランプ

それに対して
臍帯クランプを2-3分遅らせる
これを遅延臍帯クランプ

この遅延クランプは生後4-6ヶ月で鉄分不足を防ぐらしい
この鉄欠乏を防ぐ事で神経の発達を促す可能性がある

この研究をスウェーデンで行い
4歳の時にどのような違いがでるか報告している

遅延臍帯クランプで
4歳のとき
人格面で社会的評価の点数と
細かい運動能力の評価で
早期臍帯クランプより優れていたという

知能については差は見られなかった
男の子に限れば
明らかに遅延臍帯クランプで
知能も含めて優秀だったと

この結果から
皆さんに役立つとするなら
今妊娠している女性
バースプランに

「臍帯をゆっくり切ってもらう」
出産直後に

「まだ臍帯をクランプしないでくださ~い」と
一叫びすることによって
特に男の子の場合有益かもしれませんよ

          以上 えな産科ノートより

遅延臍帯クランプ、鉄欠乏改善 
https://www.m3.com/clinical/journal/11776

 正期産で出生した乳児400人を対象に、生後4カ月時の鉄状態に及ぼす臍帯クランプの時期の影響を無作為化比較試験で検討。臍帯クランプ遅延群と早期群のヘモグロビン濃度に有意差は見られなかった。遅延群ではフェリチン濃度が高く(117μg/L対81μg/L、P<0.001)、鉄欠乏症と生後2日目の新生児貧血の有病率が低かった。