コロナ禍の影響で開催すら危ぶまれた定期演奏会。
増える都内の患者数と土壇場で中止が飛んで来るかもしれない状況にヒヤヒヤしながらも、どうにかこうにか開催に漕ぎ着けることが出来ました。
 
壱号殿にとっては3年間の集大成に、弐号殿にとっては初舞台になった定期演奏会。
そして2人揃って上がる最初で最期の舞台でありました。
 
コロナの自粛で目標としていた全国吹奏楽コンクールが中止となり、思うように練習も出来ない中でも壱号殿は部長として良く纏めて引っ張ってここまで来てくれたなと。
逞しく胸を張り自信を持って演奏し、時に指揮を振る姿に。そしてそれを追う弐号殿もサポート役、掛け渡し役として尽力する姿に兄弟としても人としても成長を感じる事ひとしきり。
目頭が熱くなりました。
 
高校進学後は吹奏楽を続けないとの事、それもまた自分で決める事。
違う形で経験や体験は生きて血肉になって行く事でしょう。
 
 
 
今回アンコール曲として演奏された「OMENS OF LOVE」は私が29年前に、家人が22年前にやはり同じように定期演奏会で演奏した演目。
これも何かの縁かなと。
パートはそれぞれ違うけれど、同じ曲を語り合う事は同胞としてかけがえの無い時間の共有でもありました。
 
また他の演目の幾つかは私も家人もかつて演奏したものがあり、数十年経っても残って継がれて行くのだなと、感慨深い気持ちで演奏を聴き終えました。