わたしのブログを覗き込むくらいの読者の皆さんなら『ダラスの熱い日』すなわちケネディ暗殺事件をご存じのことと思います。アメリカ合衆国という国は、もともと入植・開拓・建国の歴史からして欧州を追われた”ならず者”たちの寄せ集めから始まったように粗っぽいところもある、銃規制も許さないお国柄でもあると。
 そうした環境で、国民の分断を過激に煽り続けるドナルド・トランプは、言い換えれば、プロレスのショー演出みたいに――やれるものならやってみな――と、挑発してきたも同然なのでした。だからどこから狙われても不思議はないのです。

 

 

 

 

 

 背景や黒幕がどうであれ、元大統領暗殺未遂は起こるべくして起きたことなのに、奇蹟だの神に選ばれたのといった大きな勘違いさせてしまいましたね。
 これで追い詰められたバイデン大統領は自信を失い、そこにオバマ前大統領が説得する。しっかり称えることを忘れず、面目を保ちながら撤退表明に。
 そこに勝ち誇ったトランプは、すっかり当選した気分に陥り、このタイミングでヴァンスを指名することで共和党の一体化、そのまま逃げ切りを図ろうとした。

 


 プロレスでいうところのヒール(悪玉)、粗品同士タッグを組んでしまえば、酔いしれた本人たちはどう思おうと、これ以上ない悪手となるは子供でもわかる。
 狂犬ヴァンスは、このタイミングで一気に事態を有利にもっていこうと、ハリス副大統領の攻撃の口火を開いた。ここで完全に潮目が変わってしまった。
 

 


まーだ誤差の範囲だから逆もあり得るけどね。
全米の有権者が冷静になるにつれて徐々に違いが鮮明化するね。

ちょいとバイデン大統領がのんびりしすぎて連邦最高裁とともに理想にこだわり過ぎてるうちに、ほんとなら泡沫候補のおっちゃんにすぎないドナルドが暴れる隙を与えてきた。このままではマジどうにかなっちゃうよ💦💦💦
 といった土壇場でやっとのことオバマ前大統領も慌てて、バイデンさんを説得に動いてハリス禅譲のお膳立てをしたということだけどね。これね言うは易いけど遅すぎても早過ぎても失敗してたかもですね。
 なにを言いたいかというとね。いいタイミングでドナルド・トランプが自己陶酔のトランスに陥ったことね、それこそ神の采配ということだということです。
 勘違いしたドナルドは――みたか皆の衆!おれさまは神に選ばれたんだどっ、否、おれさまこそお神だっ!わははは!なんでもできるどっ!――と、万能感に酔いしれて、ついには憎い敵のはずのヴァンスを副大統領候補に指名してみせる。

 どういうことかといとね、かれは自分の器のデカさを民衆にアピールしたいのですよ。それには罵り合ったヴァンスを副大統領に選んでみせればいいと。それで大丈夫なの???と皆さんおもうけども、だから自己陶酔のトランス状態だというの!

 

 現実は器の大きさどころではなくて、選ばれた狂犬ヴァンスを解き放ったも同然ね。おれは選ばれたぞーーー!と自己陶酔で言いたい放題に!

 一人でも眉をしかめるのに狂犬ふたり揃い踏みしたらご本人の万能感はどうであれ、コアな信者は一緒にエキサイトしてればいいとしても、中間層・無党派層といわれる人々は、なんとなく仮支持してたトランプから逃げ出すということです。


 2020米大統領選を思い出してみて。トランプ陣営が繰り返したフェイク乱発を。
解き放たれたとされる怪物クラーケンどうなったの?ドイツ米軍基地の銃撃戦どうなったの?CIA長官が負傷して逮捕されたとか凄かったけど、トランプ陣営お得意のフェイクでしたよね。側近は有罪判決で収監されたり、有能といわれた弁護士さえもトランプの応援に駆り出された末に自己破産の憂き目とか凄いよね。