恐怖の記憶

小1の秋冬の夜に拉致未遂に遭った。
母にホルモン焼き大衆食堂に連れて行かれた。
そこはお酒の匂いが強くて入店に抵抗。
わたしは店の外で一人にされた。
そこに男が現われた。お店のお客ではない。
前橋市の城東町。犯人は20代から40代くらいの男。
わたしを肩に担いで走り出した。


驚いて大声で泣き喚いた。
「わああああああああああああああああ!!!」
ありったけの声を張り上げた。

お客さんや母も外に飛び出してきた。
それで諦めたか慌てて逃げて暗闇に消えた。


泣き止んだあとお店に。
そこのテレビで日本プロレス中継みた。
労働者のおじさんが大勢で清酒を呑んでた。
豊登・大木金太郎・吉村道明。
外人チームの選手は憶えてない。

パッコン、パッコン、パッコン・・・
発達した胸筋を披露する豊登のパフォーマンス。
切れ味のある技の吉村、幼き日の記憶。

いまでもホルモン焼きは大好きです。