バッハの曲には、厳しさの中に慈しみの心があり、慈悲と救いがある。
ヴァルヒャの演奏はその意味で感動的。

不気味な響きの強調や演出が見られない。



「ヴァルヒャ/バッハ:オルガン作品全集
バッハゆかりの地であるライプツィヒに生まれたヘルムート・ヴァルヒャ(1907-1991)が、1956年から70年にかけてステレオ録音した二度目のバッハ:オルガン作品全集です。
ヴァルヒャは、その視力障害ゆえ、すべての作品を耳から学ばねばならなかったのですが、この不利を克服するために、
バッハのオルガン作品とチェンバロ作品をすべて暗譜するという超人的な偉業をなし遂げました。
このオルガン作品全集は、ヴァルヒャの孤高ともいえる自信に満ちた解釈で演奏された20世紀のバッハ演奏を代表する名盤として、今も不滅の光を放ち続けています。
使用楽器は、ジルバーマン・オルガンとシュニットガー・オルガンで、
バッハのオルガン作品の一般的なイメージでもある重厚な質感や荘厳な美しさの表出についても申し分がありません。」とのこと。


J.S.バッハ
1.トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
2.トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540
3.トッカータとフーガ(ドーリア調) BWV.538
4.トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
5.ファンタジーとフーガ ト短調 BWV.542
6.ファンタジー ハ短調 BWV.562
7.パッサカリア ハ短調 BWV.582
8.ファンタジー ト長調 BWV.572
9.ファンタジーとフーガ ハ短調 BWV.537
10.プレリュードとフーガ ホ短調 BWV.548
11.プレリュードとフーガ ハ長調 BWV.547
12.プレリュードとフーガ ト長調 BWV.541
13.プレリュードとフーガ ロ短調 BWV.544
14.プレリュードとフーガ ヘ短調 BWV.534
15.プレリュードとフーガ ハ短調 BWV.546
16.プレリュードとフーガ イ短調 BWV.543
17.トリオ・ソナタ 第1番 変ホ長調 BWV.525
18.トリオ・ソナタ 第6番 ト長調 BWV.530
19.トリオ・ソナタ 第2番 ハ短調 BWV.526
20.トリオ・ソナタ 第3番 ニ短調 BWV.527
21.トリオ・ソナタ 第4番 ホ短調 BWV.528
22.トリオ・ソナタ 第5番 ハ長調 BWV.529
23.プレリュードとフーガ ハ長調 BWV.545
24.プレリュードとフーガ イ長調 BWV.536
25.プレリュードとフーガ ハ長調 BWV.531
26.プレリュードとフーガ ホ短調 BWV.533
27.プレリュードとフーガ ニ長調 BWV.532
28.プレリュードとフーガ ト長調 BWV.550
29.プレリュードとフーガ ニ短調 BWV.539
30.プレリュードとフーガ イ短調 BWV.551
31.フーガ ハ短調(レグレンツィの主題による) BWV.551
32.フーガ ロ短調(コレッリの主題による) BWV.579
33.プレリュードとフーガ ト短調 BWV.535
34.フーガ ト短調 BWV.578
35.パストラーレ ヘ長調 BWV.590
36.カンツォーナ ニ短調 BWV.588
37.アラブレーヴェ ニ長調 BWV.589
38.4つのデュエット BWV.802‐805
39.『フーガの技法』 BWV1080 終結フーガ
40.オルゲル・ビュヒライン(オルガン小曲集) BWV.599‐644
41.『主イエス・キリストよ、われらをかえりみたまえ』 BWV709
42.『わが心の切なる願い』 BWV727
43.プレリュード 変ホ長調 BWV.552/1
44.オルガン・コラール BWV.669‐689
45.フーガ 変ホ長調 BWV.552/2
46.フーガ『マニフィカト』 BWV733
47.『いざ喜べ、愛するキリストのともがらよ、もろともに』 BWV734
48.フーガ『高き御空よりわれは来れり』 BWV700
49.カノン変奏曲『高き御空よりわれは来れり』 BWV769
50.『バビロンの流れのほとりに』 BWV653b
51.『われ汝に別れを告げん』 BWV736
52.18のコラール BWV.651‐668
53.6つのコラール(シューブラー・コラール) BWV.645‐650
54.パルティータ『ようこそ、慈悲あつきイエスよ』 BWV768
55.『フーガの技法』 ニ短調 BWV.1080