ニコラウス・アーノンクール 指揮で聴く。
「・・・ここでは大げさな身振りや感情移入がないため、明晰な造形美を鮮やかに印象付けることに成功しており、ブラームス本来のフォルムがきわめて平衡感覚の強いものであることを明らかにしています。・・・」
とのこと。


副旋律が明確に聴こえ、構造的な面白さが再確認される。
CDジャケットの端正ないでたちのごとくクールな演奏である。
私は、非常に興味深く聴くことができた。


交響曲第1番ハ短調作品68(Sinfonie Nr. 1 in c-Moll, op. 68)は、(Johannes Brahms、1833年5月7日 - 1897年4月3日)が作曲した4つの交響曲のうちの最初の1曲。ハンス・フォン・ビューローに「ベートーヴェンの交響曲第10番」と呼ばれ高く評価された。


最初のこの交響曲は特に厳しく推敲が重ねられ、着想から完成までに21年という歳月を要した。
初演は、1876年11月4日、フェリックス・オットー・デッソフ指揮、カールスルーエ宮廷劇場管弦楽団。初演後も改訂が続けられ、決定稿が出版されたのは翌年1877年。

 

 


ニコラウス・アーノンクール 指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団