ヨーゼフ・アントン・ブルックナー(独:Joseph Anton Bruckner, 1824年9月4日 - 1896年10月11日)の交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(Die Romantische)は、1874年にその第1稿が完成した交響曲。
「ロマンティック」という標題(副題)がある。ブルックナーとしては、親しみやすいメロディーとリズムからであろうか。真面目なロマンティックと言うべきかもしれない。
「ロマンティック」という標題(副題)がある。ブルックナーとしては、親しみやすいメロディーとリズムからであろうか。真面目なロマンティックと言うべきかもしれない。
たびたび改訂が行われている。
1874年1月2日に作曲を開始し、同年11月22日完成。(第1稿、または1874年稿)。
1878年1月18日から改訂作業に着手し、特に第3楽章は全く新しい音楽に置き換えた。この改訂作業は1878年11月に完成(1878年稿)。
1880年、第4楽章を大幅に修正した。第2稿、または1878/1880年稿と称している。
1886年、わずかな改訂が加えられた。この時点のものを第2稿、または1878/1880年稿と称することもある。
1887年から1888年にかけて、弟子たちがブルックナー監修のもと改訂を施した(第3稿、または1888年稿)。
出版に関しても複雑であり、のちに、ハース、ノバークによる編纂による楽譜も出版されている。
各版による違いと、演奏者の解釈による演奏スタイルにより、聴き手にはかなり印象の違う曲に感じられる。
好き嫌いのはっきり分かれる曲であろうか。
しかし、いずれにしても素晴らしい作品である。おしゃれして沢山着込んだのは良いが、あれこれ悩み着替えなおしをした感じであろうか。
好き嫌いのはっきり分かれる曲であろうか。
しかし、いずれにしても素晴らしい作品である。おしゃれして沢山着込んだのは良いが、あれこれ悩み着替えなおしをした感じであろうか。
1874年版第1稿(ノーヴァク版)
シモーネ・ヤング指揮 ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
当初の構想どおりの活力あふれた作品および演奏であり、好きな演奏でもある。
当初の構想どおりの活力あふれた作品および演奏であり、好きな演奏でもある。
1878/80年版第2稿(ハース版)
セルジウ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
テンポを落とし、響きが美しい。この演奏も好きである。
テンポを落とし、響きが美しい。この演奏も好きである。
様々な版による様々な演奏者の録音が残されている。好みに合った演奏が見つかると思う。
「『交響曲第0番』:ブルックナー 若き日の思い出」はこちら。
「『交響曲第3番』:ブルックナー」はこちら。
「『ミサ曲第1番~第3番、テ・デウム』:ブルックナー」はこちら。